前回の話

「えっ? もう出たの? 触ってないよ」
 紀香が、キョトンとした顔で言う。俺は、強すぎる快感にうめき声をあげながら、紀香の恥丘の辺りを見つめている。哲也専用と書かれた文字は、どう見てもマジックとかではない。入れ墨のように見えてしまう。
 動揺し、慌てて紀香に聞くと、
「ゴメンね、哲也さんにタトゥされちゃったの。もう、哲也さん専用になっちゃった」
 と、俺の目を見つめながら言う。絶句してしまった。声も出せない。


「フフ、冗談だよ。ヘナのタトゥだよ。2週間くらいで消えるよ」
 紀香は、楽しそうに言う。ホッとした。心の底からホッとした。でも、聞いた事もないタトゥだ。ヘナ? 特殊な顔料なんだろうか? 2週間くらいで消えるそうだが、本当だろうか? それにしても、哲也専用と書いてあるだけで、紀香が本当にM女のように見える。まるっきり、牝奴隷のようだ。
「それにしても、どうして射精したの? ショックだったんじゃないの? こんなの見て射精しちゃうなんて、ドヘンタイみたいだよ」
 紀香は、俺のペニスを指でつつきながら楽しそうだ。完全にからかわれている……でも、言い返せないくらい、俺は興奮してしまっている。どんな事をしたのかと聞いた。話を誤魔化すような意味もあり、必死で聞いた。

「聞きたい? じゃあ、手でしながら聞かせてあげるね。いつでも出して良いよ。好きなときに射精して」
 紀香はそう言って俺の横に座ると、ゆっくりとしごき始めた。ソファに座った俺のペニスを、ゆっくりとしごいてくれる。短すぎるスカートからは、ショーツが丸見えだし、チューブトップのような上着には、乳首がクッキリ浮き出ている。ブラジャーをしていないのが丸わかりだ。と言うよりも、そのチューブトップが下着の代わりもしているのだと思う。

「最初は、ご奉仕を教わったよ。朝から夜までずっとくわえて奉仕してた。休憩もなしで、ずっと仕込まれてたよ。でも、下手だから、一回も射精させられなかったの。手を使うの禁止されてたから、お口だけでずっと奉仕してたの」
 紀香は、そんな事を言い始めた。酷い話をしているはずなのに、紀香の顔は目に見えてトロンとしている。興奮しているのが丸わかりだ。何時間も、フェラチオをさせられた……朝から夜までずっとしていた? 本当だろうか?
「それを、3日間続けたの。3日目の夕方に、やっと射精してくれたんだ。上手に出来たって褒めてもらえて、泣いちゃったの」
 紀香は、うっとりとした顔だ。酷い事を3日もされたのに、紀香は不満そうではない。むしろ、達成した喜びのようなものを感じている口ぶりだ。俺は、動揺しながらも、飲んだのかと聞いた。この状況でそんな質問をするなんて、我ながらどうかと思う。でも、気になって仕方ない。
「うん。すごく沢山だったから……飲んだよ。全部飲ませてもらったよ」
 紀香は、すっかりと牝奴隷のような態度だ。精液を飲ませてもらった? そんな言い方をする事に違和感しか感じない。

 3日間、フェラチオだけだったのかと聞いた。セックスはしなかったのだろうか? そんな疑念を感じている。
「そうだよ。してない。ただ、お口で奉仕させてもらっただけだよ。やっと射精してくれて、本当に嬉しかったの」
 紀香は、感動したような顔だ。すっかりとしつけられてしまっているみたいだ。まさか、ここまで変わるとは思っていなかった。俺は、それからどうしたの? と聞いた。どんな展開になったのか、気になって仕方ない。
「4日目からは、クリトリスの吸引バイブで開発されたの。これも、朝から夜までずっとだよ。電池切れても新しい電池に交換して、ずっと……もう、イキすぎて頭真っ白で、失神したりしてた……。目が覚めると、そのままイクの。イキながら目が覚めるの……死んじゃうって思った」
 紀香は、恍惚とした顔になっている。話しながらも、性感が高まっているようだ。吸引バイブの話は、聞いた事はある。最近出てきた、新しいオモチャだ。強烈な快感を与えると噂だ。

 痛くなかったの? と聞くと、
「1時間くらいしてたら、痛くなったよ。ずっと吸われてるから、千切れちゃうって思うくらい痛かった。でも、5時間くらいしたら、気持ちいいしか感じなくなった……イッてもイッてもまたイクの。こんなに気持ちいい事があるって、知らなかった」
 紀香は、うっとりした顔だ。どう見ても、その時の事を思い出しているようだ。それを、いつまでしたのかと聞くと、
「5日間だよ。5日間、ずっとイキっぱなしだった。狂うって思った。おしっこも汗もすごくて、涙もよだれも垂れ流しになってた……」
 紀香は、信じられない事を言う。そんなハードなプレイをしてきたなんて、想像も付かないくらいに淡々とした口ぶりだ。5日間、吸引バイブだけなの? と聞くと、
「そうだよ。他にはなにもしてないよ。ただずっと吸引バイブでイキ狂ってただけ……あぁ、ダメ、思い出してイキそう……」
 紀香は、声がうわずっている。そして、俺のペニスを握る手にも力が入っている。あっさりと搾り取られそうな程の快感……でも、なんとか射精を堪え続けた。

「今までイッたと思ってたのが、全然違ったってわかったよ。今までのは、全然イッてなかった。本当のオルガズムを教えてもらった……ダメ、もう我慢できない。ねぇ、入れても良い? 正彦さんのおチンポ、オマンコにハメても良いですか?」
 紀香は、卑猥な言葉を口にする。衝撃的な発言だ。彼女の口から、そんな言葉が出るとは夢にも思っていなかった。紀香は、ごく普通にそんな言葉を口にした。とても自然に出ている感じだった。

 たった2週間で、こんなにも変化があるものだろうか? 髪型も服装もメイクも変わった。フェラチオも信じられないくらいに上達しているし、M奴隷みたいな態度をしている。哲也が凄腕という事なんだろうか? 紀香を、本当に調教してしまったみたいだ。
 俺は、圧倒されている。そして、紀香は返事をしていない俺にまたがり、そのまま避妊もなしで挿入していく。包み込まれる感覚……ふと気がつくと、紀香の膣周りは恐ろしく濡れそぼっている。
 溢れた蜜が溢れ出て、内股まで濡らしている。以前の彼女からは、想像もつかない肉体の変化だ。
「あぁ、気持ちいいっ、おチンポ気持ちいいっ」
 紀香は、そう言って腰を動かし始めた。その動きも、初めて見る動きだ。腰を上下に動かしているのではなく、前後に動かしているようだ。ヘソから上はほとんど動いていない状態で、それよりも低い位置の腰がこすりつけてくるような動きだ。まるで、手で握られているような強い快感を感じてしまう。
「あっ、アンッ、おチンポ気持ちいいっ! あぁ、ダメぇ、イキそう、イッても良いですか? このおチンポで、イッても良いですか!?」
 紀香は、そんな聞き方をする。ここにいないご主人さまに、伺いを立てているみたいだ。紀香は、さらに激しく腰を動かし続ける。はしたない姿をさらしながら、無我夢中だ。そして、ひときわ大きくうめき声をあげると、
「オマンコイグっ、イグぅっ、おチンポ気持ちいいっ!」
 と、叫ぶように言いながら身体を硬直させた。すると、紀香の膣中がうねるように、脈動するように動き始めた。その動きに合わせて、搾り取られるように射精してしまった。

「フフ、気持ち良かった? いっぱい出たね」
 紀香は、甘えたように言う。紀香自身も、今までに見た事がないくらいに感じていた。俺との今までのセックスは、なんだったのだろうか? そんな風に思うくらいに、紀香のリアクションもセックスの仕方も違った。
 たった2週間で、塗り替えられてしまった。そう思うと、俺と紀香の10年弱はなんだったのだろう? そんな事すら思ってしまう。敗北感を感じながらも、アイツともセックスをしまくっていたのかと聞いた。
「フフ、ナイショ。それよりも、続きを話すね。聞きたいでしょ? 私も話したいし」
 そんな風に言いながら、さっきのようにソファに横並びに座った。まだ、着衣のままだ。こんな風に、着衣のままセックスをしたのは遙か昔の話だ。
 ソファにタオルを敷き、その上に座った彼女。膣中の精液が溢れるのを心配しているのだと思う。そろそろ子作りを考えているが、こんな突発的な中出しセックスをするとは思っていなかった。

「残りの6日間で、ディルドで中を開発してもらったの。Gスポットや、ポルチオを開発してもらったよ」
 紀香は、恥ずかしそうにモジモジと言う。すっかりと淫乱っぽくなってしまったが、恥じらう気持ちは残っているようだ。そんな姿にホッとするが、手遅れのような気持ちもする。ポルチオ? 聞いた事がないワードが出てきた。
「うん。おへそのこの辺り……ちょっと角度つけないとだけど……当たるとすごいんだよ。外からも押して、気持ち良くしてもらうの」
 紀香は、また目つきが妖しくなってきた。明らかに、発情したような表情だ。俺は、思わずさっきはどうしてそれをしなかったのかと聞いた。それほど気持ちいいのなら、したくなるんじゃないかと思う。

「そ、それは……その……見せるね。見たらわかると思う」
 そう言って、紀香はカバンからディルドを取り出した。カバンに、無造作に入れられていたディルド……剥き出しのままだ。そして、その大きさに唖然としてしまった。それは、確実に俺のものより一回りは大きい。俺のは確かに小ぶりな方だが、それにしても大きい。ペットボトルとまではいかないが、缶コーヒーのロング缶みたいなサイズ感だ。
「これくらい長さがないと、届かないみたいなの……」
 紀香は、言いづらそうに言う。気を遣ってくれたみたいだが、単に俺のが短いという事のようだ。今までコンプレックスを感じた事はないが、いま初めてコンプレックスに感じた。そして、そんなものが入るのかと聞いた。痛くないのかと……。

「うん、痛くないよ。平気」
 紀香は、ディルドを握ったまま説明する。やっぱり、ずっと興奮したような、上気したような顔をしている。俺は、思わず使っているところを見せて欲しいとお願いした。こんなもので、膣中を開発されたのだろうか?
「恥ずかしいよ……でも、見たいって言うなら……」
 紀香は、そう言ってディルドを床に置いた。何をするつもりかな? と思っていると、そのままディルドを床に押しつけるようにしている。底の部分が吸盤になっているみたいだ。そして、固定具合を確認するように揺らす彼女……。床からペニスが生えているような状況だ。
 紀香は、上気したような顔のままディルドをにまたがる。そして、そのまま膣口に押しつけると、一気に腰を下ろしていく。
「うぅっ、太いぃ」

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