前回の話

「イヤッ、ダメっ、うぅああっ、出ちゃうっ、出ちゃってるっ!」
 絵理奈は、ほとんど泣き顔で潮吹きを続ける。膣中に指を入れられたわけでもないのに、クリトリスへの刺激だけで潮吹きをしてしまっている。俺は、潮吹きさせた経験はないが、アダルトビデオではよく見る。どれも、膣に指を入れて激しく動かしながら潮吹きさせている。こんな風に、クリトリスへの刺激だけで潮吹きなんて、あり得ないと思ってしまう。

「そうそう、もっと出してごらん。もっと感じてる姿、ご主人に見せてあげないと」
 高田さんがクリトリスへの責めを継続しながら言う。絵理奈は、激しくあえぎながら俺を見つめている。何度もごめんなさいと言いながらも、オルガズムに達し続けてしまっている。まさか、潮吹きまでさせられるとは思ってもいなかった。


 絵理奈は、ごめんなさいと言いながらも、乳首オナニーも続けている。千切れそうな程強く摘まみながら、野太い声と甲高い声、嗚咽を漏らすような声を出し続ける。
 高田さんの責めは、それほど特別な事をしているようには見えない。淡々と責めているだけのように見える。それなのに、俺とのセックスでは見せた事のないリアクションをしている。まだ、挿入したわけでもない。指すら挿入していない。それなのに、ここまで違いが出ている事にただただ驚かされてしまう。
「ダメっ、もう無理ですっ、うぅぁっ、おぉっ、んおぉっ、止めてっ、イヤッ、イヤッ、もう無理っ!」
 絵理奈は、ほとんど悲鳴になってしまっている。そして、完全に持ち上がってしまった腰が、ガクガクと痙攣しているように震える。ここで、やっと高田さんはクリトリスへの責めを止めた。施術台の周りはビチャビチャになっている。でも、よく見ると、床も施術台も水を弾くような素材だ。高田さんがバスタオルのような大きさのタオルで拭き取ると、ほとんど水分は消えた。

 絵理奈は、うっとりとしたような顔で高田さんの動きを見つめている。脚はだらしなく拡がったままで、膣口がヒクヒクと動いているように見える。まるで、挿入を期待しているような姿に見えてしまう。
 今日は、あくまで性感マッサージだけをするつもりだ。最後まですると言う事は考えていないし、絵理奈にもそう言ってある。それなのに、絵理奈はまるで誘うような姿で高田さんを見つめている。下半身は裸で、上も紙の下着みたいな物を着ているが、すでにオイルで透けてなにもつけていないようになっているし、乳首の部分は破られていて乳首は剥き出しだ。
「敏感だね。クリトリスの感度、とても高いんだね」
 砕けた口調で話しかける高田さん。
「は、はい……感じやすいかもしれないです」
 絵理奈は恥ずかしそうに答える。でも、俺はここまで敏感だとは知らなかった。俺の愛撫の仕方が、雑なのだろうか? こんなにも感じさせた事はない。

「もしかして、クリ派? 中イキはしづらい?」
 高田さんは、淡々と質問を続ける。さっきまで盛り上がっていた股間は、すっかりと元に戻ってしまっている。絵理奈のこんな卑猥な姿を見ているのに、勃起していない……絵理奈が軽く見られているようで落ち着かない気持ちになってしまう。
「はい、クリ派です。中イキはした事ないです」
 絵理奈が、衝撃的な事を言う。イッた事がない? 俺とのセックスで、ほとんど毎回イクと言って果てていた。驚いた顔で絵理奈を見つめると、ハッと気がついたような顔をする彼女……。しまったというリアクションだ。
「そういう女性、多いよ。中でイケないからクリオナニーばっかりして、ますます中の感度が落ちる……そんな悪循環にハマってるみたいだね」
 高田さんが会話を続けるが、絵理奈は顔を真っ赤にしてながら申し訳なさそうに俺を見ている。ここでやっと理解した。演技をされていた……絵理奈は、イク演技をしていただけだと言う事だ。
 クリトリスでしかイケないのであれば、俺とのセックスでは一度もイッた事がないと言う事になる。俺は、ほとんどクリトリスを責める事がない。短時間触って、すぐに挿入してしまう流れだ。

 15年以上も演技を続けていたのだろうか? 絵理奈も、俺とのセックスに満足しているものだとばかり思っていた。強いショックを受けながらも、絵理奈のはしたない姿に興奮が収まらない。高田さんとは違い、俺は勃起しっぱなしだ。
「中も開発しようか。リラックスしてごらん」
 そう言って、高田さんは絵理奈の両脚を拡げさせる。すでに軽く拡がっていたが、かなり大きく開脚させてしまった。はしたない姿だ……。でも、絵理奈はまったく恥ずかしがる事もなく、好奇心や期待に目を輝かせている。
 高田さんは、指二本を膣口にこすりつける。それは、指に溢れた蜜を塗りつけているような動きだ。それだけの事でも、絵理奈はうめき声をあげる。もう、全身が敏感になっているようだ。
 そして、指二本をゆっくりと挿入していく彼。
「うぅっ、あぁ……」
 絵理奈は、うめく。でも、クリトリスを責められているときのような感じ方ではない。リアクションはごく小さい。高田さんは、指を挿入し続ける。ほとんど根元まで挿入すると、動きをピタッと止めた。
 そして、指を挿入したまま、もう片方の手で絵理奈の乳首を触り始める。
「うぅっ、あっ、アンッ、うぅっ、乳首気持ちいいです」
 すぐにとろけた声を漏らす絵理奈。でも、高田さんは膣中の指をまったく動かさない。そのままの状態で、乳首を責め続けている。絵理奈は、あえぎ声を漏らす。俺とセックスしているときくらいの声が漏れてしまっている。高田さんの指の動きは、よく見ると複雑だ。弾くように、焦らすように、時に強く触っている。

「ダ、ダメっ、もうイキそうです」
 乳首への刺激だけで、あっけなくイキそうになる彼女……もう、敗北感しか感じない。すると、今度はクリトリスを触り始めた。膣中に入れた指はそのままで、クリトリスを責めている。
「あっ、アンッ、アンッ、気持ちいいっ、クリ気持ちいいっ」
 絵理奈は、本当に気持ちよさそうにあえぐ。もう、俺とのセックスの時よりも、遙かに感じている。俺は、敗北感と嫉妬を感じながらも、堪えきれずにオナニーを始めた。こっそりとファスナーからペニスを出し、絵理奈に気がつかれないようにしごく。しごき始めたばかりで、もう射精しそうだ。

「イクっ、イクっ、イッちゃうっ!」
 絵理奈があっけなくオルガズムに達しそうになると、指を止める彼。
「イヤッ、止めないでっ!」
 思わずおねだりをする彼女……もう、すっかりとコントロールされてしまっている。高田さんは、クリトリスを触り始めたが、焦らすような弱い触り方だ。絵理奈は、腰を浮かせ気味になりながらあえぐ。
「もっとっ、イジワルしないでっ」
 高田さんの指に、クリトリスを押し当てようと腰をうごめかす絵理奈……あまりにも浅ましくてはしたない動きだ。まさか、絵理奈がこんなにも快楽に貪欲だとは思っていなかった。
 高田さんは、乳首とクリトリスを触りながら、絵理奈をイカせない。イキそうになると、動きを止めたり弱めたりしている。
「お願いしますっ、イカせて下さいっ、もうイキたいのっ!」
 絵理奈は、懇願し始めた。必死の顔で高田さんに訴え続ける。でも、高田さんは焦らし続ける。絵理奈は、ほとんど泣いているような顔になりながら、腰を動かし続けている。

「そろそろ中を開発するよ。いま、乳首やクリトリスと快感が繋がってるから」
 そう言って、彼は膣中の指を動かし始めたようだ。動きは見えないが、絵理奈のリアクションが大きい。
「うぅううあぁっ、ダ、ダメぇ、イクゥ、イクっ、イクぅっ」
 乳首やクリトリスを触られていないのに、腰を浮かせながらオルガズムに達した絵理奈……。膣中に入れている指も、アダルトビデオみたいに激しく動いているわけではない。微妙にしか動いていないのに、絵理奈は激しく感じている。

「ここだね。ここがGスポットだね。ちょっと、わかりづらいところにあるね」
 そう言って責め続ける彼。絵理奈は、激しく感じながらも、驚いたような顔を見せている。
「こ、こんなの知らないっ、イヤッ、ダメっ、イクっ、またイクっ! イクゥ~~っ!」
 絵理奈は、目を剥くような必死の顔でオルガズムに達している。もう、この時点でクリイキよりも激しい果て方に見える。恐ろしくなってしまった。高田さんの技量は、想像をはるかに超えている。これがプロの技なのだろうか? 信じられないものを見せられている気持ちだ。

 俺は、初めて見る絵理奈の中イキ姿を見ながら、夢中でオナニーを続ける。もう、パニックだ。敗北感や嫉妬、興奮や畏れがグルグル回る。でも、射精感はどんどん膨らみ、今にも出てしまいそうだ。
「中イキできたね。でも、もっと気持ち良くなるから」
 高田さんは、淡々と言いながら膣中を責め続ける。やはり、動きは激しくならない。ただ指を挿入しているだけのように見える。それなのに、絵理奈は激しすぎるリアクションを続けている。
「ダメぇ、もうイッてるっ、イッてるのっ、無理、無理っ!」
 絵理奈は、悲鳴を上げ続ける。それでも高田さんは責め続けている。そして、
「自分で乳首を触ってごらん」
 と、指示をする。絵理奈は、悲鳴を上げてもう無理と言っているのに、素直に自分の乳首を摘まんで刺激し始めた。酷い姿だ。はしたないという言葉では足りないくらいに、淫らな姿をさらしている。

「うぅっ、うぅ~っ、イグっ、んおぉっ、おぉっ、イグイグぅっ」
 絵理奈は、すっかりと快感に夢中になっている。もう、イク事しか考えていないようだ。
「子宮、降りてるよ。ちょっと刺激するからね。痛かったら言って」
 高田さんは、そう言うとさらに指を奥に押し込んでいく。絵理奈は、のけ反って顎も完全に上がっている。天井を向くような角度になっている。
「うぅあぁっ、それ気持ちいいっ、ダメっ、イクっ、イグっ、イグイグイグぅっ!」
 絵理奈は、極端にIQが下がってしまったようなリアクションを繰り返す。

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