妻のあおいと結婚して、15年ほど経つ。その間に、家を買ったり課長になったりと、良いことばかりで幸せだった。息子も素直に育っているし、私の子供とは思えないくらいに勉強もスポーツも出来る。トンビがタカを産んだのかなと、思うくらいだ。
そして、もうすぐ40歳になるあおいは、結婚した時と全然変わらない印象だ。もちろん、目尻のシワや、身体のたるみなんかはあるのだと思う。でも、アラフォーにしては凄く頑張っていると思う。
服や髪型、メイクなんかも手を抜くことがなく、いつも綺麗なママでいてくれているので、私も息子も鼻が高いと思っている。
『あ、おはようございます。コーヒーは?』
朝起きてリビングに行くと、あおいは朝食を作っていた。すでに起きていた息子は、食パンをかじりながら私に朝の挨拶をしてくる。私は、2人に挨拶をしながら、コーヒーをもらう。
テーブルにつくと、息子が次の日曜に、釣りに行きたいと言ってくる。多感な中2の息子だが、私との仲は良好だ。休みに一緒に遊びに行ったりすることもまだまだ多い。そのうち一緒に行ってくれなくなるだろうなと思いながらも、まだ一緒に遊んでくれる息子が可愛くてしかたない。
『パパ、明日って、帰り遅いの?』
妻が聞いてくる。
「え? とくに遅くないと思うよ」
『だったら、外食しない? 明日、シュン君帰り遅いから、たまには2人で行かない?』
私に朝食を給仕しながら、可愛らしく言ってくる妻。笑うと本当に宮崎あおいに似ていると思う。平凡な私には、もったいないくらいの妻だと思う。
私は、妻に答える前に息子に遅い理由を聞いた。
「友達の家で誕生日会だからだよ」
息子はニコニコしながら答える。今時、誕生日会? と思ったが、微笑ましいなと思ってしまった。
「そっか、楽しみだな」
息子にそう言った後、
「いいよ。じゃあ、どこ行こうか?」
と、妻に言った。
『ホント!? じゃあ、久しぶりに新宿のフレンチ行かない?』
と、ウキウキした顔で言う妻。こんな事で、こんなにも嬉しそうにしてくれる妻を、これからも大切にしようと思った。
次の日、会社をいつもより早く出て帰宅すると、妻は出かける準備を終えていた。しっかりとメイクをして、髪もセットし、服もオシャレで可愛らしいものを着ている。春っぽい薄いピンクのカーディガンに、膝丈の清楚なイメージのスカートを穿いている。こういう清楚系な格好が、本当によく似合うと思う。
『早かったね! 予約まで時間あるから、ちょっと買い物しない? パパのワイシャツとか選んであげるね!』
そう言って、嬉しそうに笑う妻。私は、一日の疲れなど吹っ飛んでいく。
私はすぐに着替えて出かける準備をした。そして、仲良く手を繋いで駅に向かった。夫のひいき目だと思うが、一緒に街を歩いていても、妻はとても可愛らしいと思う。アラフォーの主婦に可愛いというのもおかしいかもしれないが、実際、周りの女性と比べてみても、頭一つ抜けて可愛いと思う。
電車に乗り新宿に到着すると、平日の夜だというのに、気持ち悪くなるくらいの人混みだ。私は、妻の手をしっかりと握りながら、伊勢丹に向かう。こうやって、妻と2人で街を歩くのも久しぶりだ。マンションの杭の不正問題があって以来、直接関係があるわけではない私の会社も、けっこう忙しい。帰りが遅くなることも多く、休みも潰れがちだった。
でも、最近は多少落ち着いてきたので、今日は定時よりも早く会社を出られた。私は、私のワイシャツをニコニコ笑いながら選んでくれる妻を見て、ちょっとウルッときてしまった。40すぎると、涙腺がバカになってくるんだなと思った。
「あおいは? 服とか買ったら? 化粧品とかも、買えば良いよ」
私が提案すると、
『ホントに!? ありがとう〜』
と、嬉しそうに言う妻。そして、ワイシャツを買い終わると、伊勢丹を出た。
「あれ? 買わないの?」
『だって、高いじゃん。あっちの方が種類も多いし』
そう言って、道路を渡り、ファストファッションのショップに移動する妻。別に、服くらいは高いモノを買っても平気なくらいは稼いでいると思う。でも、妻のこういう慎ましいところも大好きだ。同僚の奥さんの中には、浪費癖があったり、夫に凄く冷淡な人もいると聞く。不倫をしているような奥さんもいるそうだ。
それに比べると、私は本当にパートナーには恵まれたなと思う。
そして、レストランの予約の時間もあり、手早く服を選んだ妻。
『ありがとう! パパ大好き!』
と、少女のように笑いながら言う妻に、私は笑顔でうなずいた。
その後のレストランでの食事も、凄くおいしかった。前はよく来たこの店も、たぶん1年ぶりくらいだと思う。
『やっぱり美味しいね。でも、ちょっと緊張しちゃう』
と、ナイフとフォークに苦戦しながら妻が言う。私は、妻にワインを勧めながら、楽しく会話をしながら食事を続ける。でも、昔と違うのは、会話が息子のことや、息子の友達のこと、ママ友やその旦那さんの話題ばかりになってしまうことだった。それはそれで良いのだけど、恋人同士のときとは変わってしまったのだなと、少し寂しくもある。
「あれ? ちょっと髪の毛染めた? 明るくなった気がする」
私は、妻の髪の色が少し明るくなった気がしてそう聞いた。
『わかる? 明るくしすぎかなぁ? 白髪染めなんだけどね』
と、笑いながら言う妻。もう、彼女も白髪が生えてくる歳なんだなと驚いた。見た目の若々しさからは、白髪という言葉に違和感を感じる。
「そんなことないよ。なんか、もっと若々しくなった感じだね」
『ありがとう。でも、もう40歳なんだよねぇ。こんな風に歳って取るんだね』
ため息交じりに言う妻。
「こんな風って?」
『何もなく、普通にって事かな? なんか、もっとドラマチックな感じかと思ったけど、気がついたら40歳って感じなんだね』
「そりゃそうでしょ。ファンファーレでも鳴ると思った?」
私の下らない言葉にも、笑顔を見せてくれる妻。久しぶりの二人きりの食事は、とても楽しいものになった。
そして、レストランを出ると妻は腕を組んできた。ワインでほろ酔いなのか、人目も気にせずに身体も密着させてくる。
『まだ早いでしょ? 久しぶりに、ホテル行かない?』
恥ずかしそうに耳打ちをする妻。顔が赤いのは、ワインのせいだけではないようだ。
私は、ラブホテルなんて久しぶりだなと思いながらも、すでにちょっと興奮していた。家では、めっきりセックスの回数が減ってしまった。私が忙しくなったこともあったと思うが、やっぱり中学生の子供がいると、なかなかそういうことをするタイミングがない。なので、今日は下手したら3か月ぶりくらいのセックスになるはずだ。
そして、昔行ったホテル街の方を目指して歩く。すると、その辺りはすっかりと変わってしまっていた。一見ラブホテルに見えないような建物が立ち並んでいる。でも、何となく見覚えのある建物もある。そんな中で、
『あそこにしない? なんか、すっごくおしゃれな感じだよ!』
妻が指さしたホテルは、ラブホテルにはまったく見えないような建物だった。
「え? これって、ホテルなの?」
『だって、看板に書いてあるよ』
そう言って、妻は私の手を引き建物に入っていった。すると、中にはフロントもあり、しかも対人での受付で、横にはカフェスペースみたいなものまである。どう見ても、ラブホテルには見えなかった。でも、ポイントサービスでの交換商品の棚があったり、よくよく見るとラブホテルなんだなと思う感じだった。
『今って、こんな風なんだね。いかがわしさがないね』
妻も、驚いている感じだった。そして、部屋を選んでエレベーターに乗ろうとすると、驚いたことに若い他のカップルも乗り込んできた。普通、ラブホテルのエレベーターは、一組ずつ乗るものだと思っていた。私は、若いカップルが当たり前に乗り込んできたので、時代は変わったんだなと実感した。
でも、妻は恥ずかしいようで、落ち着かない感じだ。顔も酔いのせいだけではなく、羞恥で赤くなっているようだ。そしてエレベーターの扉が開くと、逃げるように箱から出て、右に曲がってどんどん歩いて行く妻。そして、ドアを開けて部屋に逃げ込むように入った。
『あんな風に一緒になるんだね。なんか、恥ずかしいよね』
妻は、本当に恥ずかしそうに言う。
「よくこっちってわかったね」
私は、不思議に思って言った。
『え? ホントだね。二分の一を当てただけだよ』
と、笑いながら言う妻。昔から、妻はくじ運が良い。こういう時にも発揮されるんだなと感心してしまった。
妻は、
『すっご〜い! なんか、ドラマに出てくるみたいな部屋だよ!』
と、キョロキョロ部屋を見回しながら言う。確かに、部屋はとてもおしゃれな感じで、バブル期のトレンディドラマのような生活感のない部屋だった。
『お風呂一緒に入ろうよ!』
そう言って、風呂にお湯を張り始める妻。手際がとても良い。私は、部屋を見回す。昔のラブホテルと違い、アダルトグッズの自販機や、スロット台なんかは置いていない。その代わりというか、ウォーターサーバーなんかが置いてある。壁紙や家具なんかも含めて、本当におしゃれな感じだと思う。
すると、妻が抱きついてキスをしてきた。いつもの行ってらっしゃいのキスではなく、舌が飛び込んできて私の舌に絡みついてくる。荒い息遣いと、固く抱きしめてくる妻の腕。私は、一瞬で火がついたように舌を絡め始めた。しばらくそのまま濃厚なキスをした後、私は妻をベッドに押し倒した。
『ふふ。パパ、興奮してるね』
妻はそう言って、私のズボンの上からペニスを触ってきた。
「久しぶりだからね」
私はそう言うと、服の上から妻の胸を揉み始めた。着やせするタイプの妻の胸は、揉むとあらためて大きさに気がつく。出産と母乳での子育てで、多少垂れてきてしまっているが、まだまだ張りがあると思う。
『アン。お風呂入ってからにしようよぉ』
可愛らしい声で言う妻。でも、私は彼女の服を脱がせ始めた。
『パパ、野獣になってる♡』
妻は、嬉しそうに言う。私はどんどん脱がせていき、ブラとショーツだけにした。妻のランジェリーは、薄い紫色のセクシーなものだった。
『どう? 今日のために買ったんだよ』
上気した顔で、少し恥ずかしそうに言う妻。いつもの母親の顔ではなく、オンナの顔になっている。
すると、妻が私と体勢を入れ替えて上になる。そして、私の服を脱がせてくる。体勢が入れ替わり、四つん這いになった妻の胸の谷間が凄くセクシーだ。
『カチカチじゃん』
パンツの上から私のペニスを握り、嬉しそうに言う妻。しばらく、パンツの上から私のものをまさぐり続ける。
『私がしてあげる♡』
そう言って、パンツを脱がせてくる妻。こういう感じは、初めてだ。いつもは、私が脱がせて愛撫して、すぐに入れてしまうという感じだ。たまに口でしてもらうこともあるが、何となく申し訳ない気持ちになり、すぐにやめさせたりしてた。
妻は、私のパンツを脱がせると、すぐに口を開けてくわえてくれた。舌が絡みつき、唇がカリ首を刺激する。妻も興奮しているようで、いつもよりも力強いフェラチオだ。
『パパ、本当に固いよ。興奮してくれてるの? 嬉しい』
妻はそう言って、さらに熱心にフェラを続けてくる。今日の妻は、本当に情熱的だ。早くも、イキそうな気配がしてきてしまう。
「あおい、ダメだって、イッちゃうよ」
私は、切羽詰まった感じで言った。すると、私のものを口から出して、手コキをしながら、
『いいよ、イッて。パパ、大好き♡』
と言ってくれた。そして、また私のものを口にくわえると、激しく頭を振ってきた。
「あぁ、あおい、イクっ! イクっ!」
私はうめくと、妻の口の中に射精してしまった。痺れるような快感を感じながら、妻の口の中に出し尽くした。
『いっぱい出たね』
妻は嬉しそうに言いながら、ティッシュに私の精液を吐き出した。確かに、凄く大量に出たと思う。
「ありがとう。うがいしてきたら?」
『平気。パパのだもん。全然イヤじゃないよ』
そう言って、キスをして来る妻。私は、一瞬顔を背けようとした。さすがに、自分の精液は気持ち悪い。
『逃げた』
笑いながら言う妻。キスはあきらめたようだ。
『お風呂、入ってるかなぁ?』
そう言って、浴室を見に行った妻。
『入ってるよ〜。あふれちゃいそう!』
妻の声がしたので、私も浴室に行った。そして、2人とも全裸になると、一緒に湯船に浸かった。大きな湯船に二人で入ると、昔に戻ったみたいな感じがした。妻は、私に背中を向けてもたれかかってくる。昔はこんな風にイチャイチャしていたなと思い出しながら、あっという間の15年だったなと思った。
『なんか、照れちゃうね』
妻は、頬を赤くして言う。確かに、一緒にお風呂に入るなんてどれだけぶりだろうと思った。私は、何となく妻の胸を後ろから揉んでみた。やっぱり、張りのある良いおっぱいだと思う。
『けっこう垂れてきちゃったよね。ゴメンね』
妻は、恥ずかしそうに謝る。
「そんなことないって。俺の方こそ、こんなにお腹出てきちゃってるし、申し訳ないよ」
『プニプニしてて、気持ちいいよ。私はこの方が好きだよ♡』
そう言って、私のお腹の贅肉を摘まんでくる妻。お互いに、歳を取ったんだなと思う。
「あおい、愛してるよ。いつもありがとう」
照れくさくて普段なかなか言えないことを言ってみた。すると、妻は本当に嬉しそうな顔で笑うと、
『私も愛してる! いつもお仕事お疲れ様!』
と言ってくれた。少し涙目になっている妻を見て、私も目頭が熱くなってしまった。
『ねぇ、ベッド行こうよ……。すぐにして欲しい……』
妻は、興奮したような顔で言う。声も多少うわずっている感じだ。そんな、いつもと違う感じの妻を見て、私はすでに回復して勃起していた。1回出してしまうと、なかなか勃起しなくなる私だけど、今は自分でも驚くほどいきり立っている。
湯船を出て、タオルで身体を拭くと、全裸のままベッドに移動した。そして、抱き合い、もつれるようにベッドに倒れ込んでいった。妻は荒い息遣いでキスをしてきて、
『パパ、すぐ入れて。我慢できない……』
と、興奮した声で言う。私は、すぐにコンドームを装着して、妻のあそこに押し当てた。
「あおい、愛してる」
私はそう言いながら腰を押し込んだ。
『うぅあっ、パパ、愛してるっ』
妻はそう言って私に抱きついてきた。私は、妻にキスをしながら腰を振り始めた。
『うっ、うぅっ! んっーっ』
キスで口を塞がれたまま、うめき声をあげる妻。気持ちよさそうな感じだ。そして私も、あっという間に射精感が高まってきた。もとから早漏気味の私だけど、今日はあまりにも早すぎた。なんとかイクのを我慢しながら、ゆっくりと腰を振る。
『パパ、もっとして。もっと強くしてっ!』
キスを振りほどき、妻が叫ぶ。私は、妻がこんな事を言うのは初めて聞いた。そして、そのリクエストに応えるために腰を強く振った。
『気持ち良いぃっ! パパ、気持ちいいよぉ! あっ! あんっ! パパ、好きぃっ! アァッ! あっ! あーっ!』
妻は、普段のセックスよりもはるかに気持ちよさそうだ。顔も見たことがないほどとろけている。
そして、私はもう限界だった。
「イク、あおい、イクっ!」
『ダ、ダメぇっ! まだ、あぁぁっ! うぅあぁ』
「イクっ!」
『うぅあぁぁっ!』
私は、2回目だというのにたっぷりと射精していた……。
しばらく抱き合ったままハァハァと荒い呼吸をしていた私と妻。
『パパ、すっごく気持ち良かったよ』
嬉しそうに言う妻。私も、最高だったと告げた。
『ねぇ、たまにはこういうのも良いね。また来たいなぁ……』
妻は、可愛らしく言ってきた。私が、また来ようと言うと、幸せそうな笑顔を見せてくれた。
もっとイチャイチャしていたかったが、息子がもう帰ってきてるはずなので、あまり遅くもなれない。
『そうだね。もうこんな時間なんだ。急がないと』
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