前回の話

　河野は、泣いているような顔のままオナニーをしている。目の前で、健作とキスをしながらあえぐ妻を見つめながら、夢中でしごいている。しごき方は激しく、オナニーしているのを見られてもかまわないという気持ちになっているようだ。
　健作は、射精を堪えながら腰を振り続ける。杏奈は、無我夢中で舌を絡めながらも、まだ健作の乳首を刺激し続けている。キスも乳首への愛撫も、上手ではない。でも、一生懸命だ。


　健作は、夢のような状況に有頂天だ。憧れていた杏奈と、セックスできている……しかも、キスしながら乳首まで刺激してくれている。最高の気分のまま、腰を動かし続けた。杏奈のリアクションを見て、奥が感じるのは把握できた。女性によっては、奥に当たると痛いと言われる事もあった。
　杏奈は、奥に強く当てれば当てるほど、よりとろけた顔を見せる。杏奈も、初めての快感に夢中だ。最初のセックスこそ、河野が見ているのを気にしていた。でも、いまはそんなことは気にもせずにあえいでいる。

「杏奈……キスは……」
　河野は、キスする杏奈を止めようと声をかける。でも、止めろという言葉を飲み込んでしまう。河野は、杏奈が他の男とキスする姿に、激しすぎる嫉妬と興奮を感じている。自分が想像する以上に、河野の寝取られ性癖は強いようだ。
　杏奈は、そんな河野を横目に、舌を絡め続けている。感情がこもっているとしか思えないような、濃厚で激しいキスだ。こんなにも激しいキスは、河野ともした事がない。
「気持ちいいですか？」
　健作は、腰を激しく動かしながら聞く。
「気持ちいいっ！　こんなの初めてっ！」
　杏奈は、普段のおとなしく控えめな雰囲気は消えていて、必死の顔で叫ぶ。もう、快感を得る事しか考えられないような表情を浮かべている。
「部長、見てますよ。そんなこと言って良いんですか？」
　健作は、徐々に調子に乗ってきた。部長にマウントを取っているような気持ちもあるのだと思う。杏奈が感じる膣奥に、ぶつけるようにペニスを動かし続けると、杏奈は必死の顔で健作にしがみつく。
　助けを求めているような顔で、無我夢中でしがみついているようだ。河野は、まさかここまでの事になるとは思っていなかった。あっさりと一回で終わり、続きはないと考えていた。

「そんなに気持ちいいのか？」
　河野は、震える声で聞く。嫉妬と敗北感にさいなまれながらも、聞かずにはいられない心境だ。
「気持ちいいです。こんなの知らなかった……パパ、ごめんなさい。またイキます、イッちゃうの、ダメなのにイクっ、イクっ、イクぅっ！」
　杏奈は、河野に話しかけられて明らかにリアクションが大きくなった。快感が倍増したようなリアクションだ。
「あぁ、杏奈……」
　河野は、情けない声を漏らす。会社での彼からは、想像もつかない弱々しさだ。杏奈は、そんな河野を見ながら、さらにあえぐ。快感が増しているのは間違いないようだ。

「杏奈さん、上になってもらえますか？」
　健作が、そんな希望を口にする。別に、疲れたわけではない。杏奈がどんな動きを見せるのか、見たくなっただけだ。
「う、うん。下手くそだよ。あんまりした事ないから」
　杏奈は、恥ずかしそうに言いながらも、素直に彼にまたがっていく。河野は、興奮しすぎて目が血走っている。杏奈は、腰を下ろしていきながら、健作のペニスを掴む。そして、自らの膣に導いていく。杏奈が、能動的に他人棒を入れようとする姿を見て、河野はさらに表情を変える。ほとんど泣いているような顔になってしまっている。それなのに、夢中でオナニーを続けている。

「うぅっ、あぁ、大きい……こんなに……うぅっ、奥まで届いてるよ」
　杏奈は、完全に腰を下ろした。入れただけで、強い快感を感じてしまっている。そして、すぐに腰を動かし始めた。快感が強すぎるせいか、疲労のせいか、上下に動かす事が出来ない。こすりつけるように、前後に動かしている。
「うぅっ、あっ、アンッ、気持ちいい。本当に気持ちいいのっ」
　杏奈は、腰の動きを加速していく。
「ダメぇ、またイッちゃう。イクっ、イクぅっ、パパ、イキますっ！」
　杏奈は、我を忘れたように叫ぶ。そして、腰の動きをさらに加速する。ヘソから下だけがなまめかしく前後に動き、清楚な杏奈がしているとは思えないような卑猥な動きになっている。
　杏奈の動きに合わせて、揺れる大きな胸、33歳の年齢を感じさせないほど、上向きの形の良い胸だ。ただ、子育ての影響か、乳首は少し肥大している。健作は、興奮しきった顔で杏奈の身体を眺めている。

「気持ちいいの、本当に気持ちいいのっ、ごめんなさい、またイクっ、イッちゃうっ、イッてもイッてもイクのっ」
　杏奈は、夢中で腰を動かし続ける。疲れ知らずで動かし続けていて、淫乱な顔が覗いてしまっている。すると、杏奈は腰を動かしながら、健作の乳首を刺激し始めた。指でこするように両乳首を刺激しながら、腰も動かし続けている。
「うぅ、気持ちいいです。杏奈さん、キスもしてください」
　健作が、うめきながらねだる。もう、さっきから射精を必死で堪えているような状況だ。さほど上手ではない杏奈の騎乗位だが、清楚な見た目とのギャップや、彼女の美しさが健作を強く興奮させている。
　すると、杏奈がキスを始めた。舌を差し込み、健作の口内をかき混ぜる。覆い被さるようにキスをしているが、腰の動きは変わらない。指での乳首への刺激も続けていて、全身で健作を感じさせようとしているのが伝わってくる。

　絡み合う舌、なまめかしい腰の動き、そして卑猥な指の動きを見て、河野は堪えきれずに射精を始めた。うめきながら、手の平に精液を受け止める彼……あまりの快感に、全身力が入っている。
　杏奈は、健作と舌を絡めるキスをしながらも、河野の事を見ている。挑発するような目で彼を見ながらも、健作とのキスを続けている。健作は、急に締まり始めた杏奈の膣に、なすすべなく射精を始めた。健作が射精すると、杏奈はぐったりと脱力する。健作の上に乗ったまま、甘えたような顔で彼を見つめている。
　年上の彼女が、すっかりと可愛らしくなってしまっている。そんな杏奈を見つめながら、河野はやっと力を抜いた。そして、手の平の精液をティッシュで拭き取りながら、
「大丈夫か？」
　と、杏奈を気遣う。ぐったりとしてしまっている彼女を見て、心配しているようだ。杏奈に対する愛情が深い。それなのに、他人に抱かせてしまう。性癖の業は深い……。

「腰抜けちゃった……健作くん、重くない？」
　心配そうに聞く杏奈。
「平気です。このまま寝たいくらいです」
　健作は、楽しそうな顔だ。最高の経験をして、嬉しくて仕方ないというのが伝わってくる。
「ありがとう。こんなにいっぱいしてくれて、嬉しいよ。おばちゃん相手に、頑張っちゃったね」
　杏奈は、媚びた顔を見せる。もう、すっかりと心まで奪われたようだ。
「そ、そろそろ終わるか。風呂入ってきたらどうだ？」
　河野は、危機感を感じながら話しに割って入る。もう、これ以上はダメだ……そう思っているようだ。
「うん。じゃあ、シャワー浴びてくるね。そうだ、健作くんも一緒に来て。綺麗に洗ってあげる」
　杏奈は、無邪気な女の子の顔になっている。ひととき子育てから離れ、気持ちが昔に戻っているようだ。河野は、その言葉に反応して何か言いかけた。でも、すぐに言葉を引っ込めて見守る。

「じゃあ、お姫様抱っこしてあげますよ」
　そう言って、健作はすぐに杏奈を抱きかかえる。
「ダメっ、重いからダメっ」
　慌てる杏奈。でも、健作は軽々と持ち上げた。草食系の見た目だが、意外にも力がある。優男というルックスをしているが、健作は趣味でフリークライミングをしている。意外に腕の力は強い。
「平気平気、軽いっす。羽みたいに軽いですって」
　健作は、かまわずにお姫様抱っこを続ける。杏奈は、不安そうな顔をしていたが、健作が歩き始めると嬉しそうな顔になった。
「部長、ドア開けてください」
　健作は、相当調子に乗っている。まさかの指示だ。でも、河野はすぐに立ち上がり、ドアを開けた。屈辱を感じている様子もなく、素直に開けている。彼自身、健作の巨根に雄としての敗北を感じているのかもしれない。
「杏奈さん、メチャクチャ可愛いですね」
　はにかんだような顔で見つめてくる杏奈に、健作は嬉しそうに声をかける。
「そ、そんなことないよ……健作くんこそ、カッコいいわ。素敵だったよ」
　はにかむように言う杏奈。すっかりと恋に落ちてしまったみたいだ。そして、一緒にシャワーを浴び始めた。杏奈が、甲斐甲斐しく彼の身体を洗っていく。彼女も、楽しそうだ。

「フフ、まだこんなに固いんだね。すごいわ」
　杏奈は、健作の竿を洗いながら言う。実際、健作のペニスはすっかりと復活して勃起している。何度射精しても、杏奈の身体を見ると勃起してしまうようだ。
「杏奈さんの裸見たら、誰でもこうなりますって」
「パパは違うけどね」
　杏奈は、そう言って笑う。健作は、リアクションに困りながらも、杏奈の身体を洗い始めた。
「わ、私は良いよ、自分でする」
　恥ずかしがる杏奈……でも、健作は手の平で杏奈の身体を洗っていく。ボディソープを塗り広げ、優しくこするようにしている。
「恥ずかしいよ……もう、充分だもん」
　杏奈は、顔を赤くしながら恥じらう。あんなにしてみれば、20代の頃と違って弛み始めた身体が恥ずかしいようだ。でも、健作はそんな杏奈の身体に猛烈に興奮している。ただただセクシーだと思っているし、柔らかくて最高の手触りだと思っている。

「まだ、ここ洗ってないですもん」

【続きは出典元から】