前回の話

「キャッ、出た? 触ってもないのに?」
 栄子は、驚いた顔を見せる。勢いよく飛び出した精液は、栄子の背中に大量に降り注いでいる。菩薩の入れ墨……白い練乳がかかったみたいになってしまった。
「そんなに興奮しちゃった? フフ、嬉しいな。頑張った甲斐があった。このサイズだと、普通はもっと時間かかるんだ。でも、頑張ったよ。なおくんが喜ぶ顔が見たかったし、もっと大橋さんに愛されたかったから」
 栄子は、そんな話をしている。直也は、言葉は聞こえているが、言葉の意味が理解出来ていないような不思議な顔をしている。あまりにも衝撃が大きくて、許容範囲を超えてしまったようだ。


「ほら、おっぱいも見て。グラドルみたいでしょ?」
 そう言って振り返った栄子。元々とても良い胸をしていたのに、今は不自然に大きくなりすぎている。どう見ても、豊胸したとわかるレベルだ。
 でも、直也は胸よりも栄子の下腹部を見ている。ツルツルになっている秘部、陰唇につけられたリング状のピアス……目を疑うような姿に、言葉も出てこない。
「どう? 可愛い?」
 よく見ると、陰唇につけられているピアスは、ハートの形をしている。でも、つけられている部位が部位だけに、可愛いとは言いがたい……。

「フフ、綺麗にしてあげる。フェラも上手になったんだよ。楽しみにしてて」
 そんなことを言いながら、直也を全裸にしていく。服を脱がせるのも滑らかで、立ちんぼをしているせいなのかな? と、直也は暗い気持ちになっている。でも、視覚的な興奮が大きく、彼の粗末なものもいきり立ったままだ。
 大きな胸に、ツルツルの秘部……ピアスも扇情的だし、チラチラ見える背中の菩薩も不思議なほど興奮をかき立てる。そして、栄子のフェラチオが始まった。始まってすぐに、直也は驚きの顔になる。
 舌が生き物のように動き、今まで経験したことのない感覚だ。絡みついて締め付け、しごきあげるような動きだ。どんな舌の動きをしているのだろう? そんな疑念を感じてしまうような動きだ。
 すると、バキュームも始まった。吸われながらカリ首を舌で舐め回され、直也の限界は一気に高まる。確かに、上達している。上達しすぎている。

 栄子は、煽るような表情で直也を見つめながらフェラチオを続ける。楽々と根元までくわえ込み、喉も使って刺激している。大きな目で見つめられると、吸い込まれそうな感覚になるようだ。
 取り返しのつかない状態になってしまった栄子……整形に豊胸、入れ墨……どうするつもりなのだろう? まともな人生を歩めなくなる……直也は、焦燥感で泣き顔になってしまう。
「フフ、出ちゃいそうだよ。まだダメ。オマンコも味わって。凄いんだよ。毎日特訓したの。オマンコ、動かせるようになったんだ」
 栄子は、得意気に言う。言葉の意味がよくわからないまま、直也は押し倒された。すぐにまたがってくる栄子、直也は絡みついてくるヒダヒダの感覚に声が漏れる。久しぶりのセックスと言うこともあり、すでに余裕がない。

 栄子は、完全に腰を下ろしきった。そして、膣の動きが始まった。腰を上下に動かしていないのに、膣肉が動いているように直也のものを責め立てる。栄子は動いていないのに、直也の射精感はどんどん高まっていく。
「こ、これ、どうなってるの?」
 直也は、理解を超えた状況にそんな質問をした。
「力を入れたり抜いたりしているんだよ。コツが掴めると、連続で動かせるんだ。凄いでしょ。大橋さんも、褒めてくれたよ」
 栄子は、すっかりと調教されてしまったようだ。大橋が喜ぶこと、大橋に気に入られること、全てのベクトルがそちらに向いているようだ。

 愕然としながらも、搾り取られそうになっている直也。すると、栄子がその大きな胸を直也の顔に押しつけてきた。不自然に大きいが、柔らかい。シリコン丸出しという感じではないので、固さも自然だ。ただ大きさだけが不自然な状態だ。
「フフ、気持ちいい? もっと押しつけてあげる」
 栄子は、嬉しそうに胸を押しつける。直也は、色々な感情が渦巻きながらも、胸の感触に心奪われている。不自然な大きさでも、やっぱり夢中になってしまうようだ。
 そして、栄子は直也の乳首を舐め始めた。乳首を舐めながら、膣を動かし続ける……背中の菩薩も、かなりハッキリ見えている。直也は、すでに射精寸前だ。必死で射精を堪えながら、栄子の胸と菩薩の入れ墨を見つめている。
「出ちゃうね。良いよ、出して。もう手遅れだけど、中に出して」
 栄子は、特に気持ちよさそうな顔もせず、そんなことを言った。直也は、その言葉にドキッとしながらも、一気に射精した。射精にあわせて、膣がさらに動く。あまりの快感に、直也は悲鳴のような声をあげてしまっている。
「フフ、これ気持ちいいでしょ。これしてあげると、みんな夢中になるんだ。栄子のオマンコが一番気持ちいいって」
 栄子は、得意気だ。本当に嬉しそうに、直也を見つめている。そして、栄子はキスをした。感情のこもった、本気のキスだ。
「なおくん、愛してる。会えなくて、寂しかった……」
 栄子は、泣きそうな顔だ。やっていることはメチャクチャなのに、直也に対する愛情は変わっていないようだ。

「手遅れって、どういうことなの?」
 直也は、声が震えている。心配そうな顔で、不安が隠せないような表情だ。
「妊娠してるんだ。赤ちゃん出来たの」
 栄子は、はにかむように言う。その表情は、どう見ても嬉しそうだ。直也は、脚が震えながらも、
「だ、誰の赤ちゃんなの?」
 と聞いた。その顔は、絶望的に暗い。
「わからない。でも、なおくんの子だよ」
 栄子は、真っ直ぐに直也の目を見つめながら言う。狂信的……そんな言葉がピッタリくるような目をしながら、狂ったことを言っている。
「そ、そんな……」
 直也は、当然ながら納得出来ていない。当たり前の話だ。
「もしかして、堕ろした方が良いって思ってるの?」
 栄子は、一気に涙目になった。もう、直也は出来の悪いホラー映画の中に迷い込んでしまったような気持ちになっている。
「思ってない! 違うよ、ただ、その……」
 直也は、言葉が出てこない。でも、宿った命を堕ろすなんて事は、少しも考えていない。直也は、思考する。必死で頭を回転させている。そして出てきた答えは、
「わかった。僕の子だよ。栄子が産むんだから、僕の子に決まってる」
 というものだった。その言葉を聞いて、一瞬で笑顔になる栄子。本当に嬉しそうで幸せそうだ。栄子は、大橋に調教されておかしくなってしまった……直也は、そんな絶望的な気持ちになりながらも、栄子のことを嫌いになれずにいる。むしろ、執着心が増して愛情が深まったような不思議な感覚になっている。

 そして、栄子がいる生活が復活した。栄子は、大橋の元に行く前と変わらない態度で直也に接している。愛情も変わっていないし、優しい菩薩のような笑みを浮かべる姿は、直也への深い愛情を感じさせる。
 直也は、栄子が戻ってきたことに心底ホッとしている。でも、色々と変化してしまった栄子を見て、不安な気持ちも感じている。なによりも、妊娠してしまっているという事実に、どうしても感情の整理がつかないような状態だ。それでも表面上は元に戻った……直也は、時間が解決してくれかもしれないと思いながら、日々を過ごしていた。

「お仕事お疲れ様。肩揉もうか? 疲れてるでしょ?」
 栄子は、菩薩の笑顔で直也をねぎらう。遠慮する直也を座らせると、熱心にマッサージを始めた。それは、夫婦でする簡単なマッサージではなく、本格的なマッサージだ。力の入れ方やマッサージする部位が、素人離れしている。
「メチャクチャ気持ちいいよ。上手だね」
 直也は、疲れが溶けていくのを感じながら褒める。
「大橋さんに教わったの。こっちの方も、しつけてもらったんだ」
 笑顔で言う栄子。その言葉に、直也の気持ちは重くなる。でも、気持ちとは裏腹に、身体は軽くなっていく。
「肩、カチカチだね。ずっとパソコン打ってるから?」
 栄子は、心配そうに聞きながらマッサージを続ける。そして、直也を寝かせてさらにマッサージをする。すると、大きすぎる胸が直也の身体や顔に当たり始めた。
 こぼれそうになっている胸は、部屋着を大きく盛り上げてしまっている。豊胸手術をしているのに、柔らかい。今どきの豊胸は、シリコンでカチカチになることはないようだ。

「フフ、元気になっちゃった。どうする? お口がいい? それとも、オマンコ? ケツマンコ?」
 栄子は、菩薩のような笑みを浮かべたまま、卑猥なことを言う。そのギャップに、直也はクラクラしている。さっきまでの、家庭的な幸せの光景がが消えてしまった……。
「いや、それは良いよ。お腹空いたし、ご飯にしない?」
 直也は、条件反射的に勃起しているが、セックスをする気持ちにはなりきれていない。あの日以来、毎日がキツい日々だった。見た目の大きな変化以外にも、細かい部分での変化があった。アナルを使えるようになっていることも、その1つだ。栄子のアナルは、すっかりといびつに変形してしまっていて、性器としてのアナルに変化していた。

「ダメだよ。スッキリして欲しいもん」
 そう言って、栄子は直也の服を脱がせていく。直也も、食事をしようとは言ったものの、性的な興奮を感じているのは間違いない。そして、あっという間に全裸にされた直也……小ぶりなものがいきり立っていて、縦に揺れるように動いている。
「いっぱい気持ち良くなって。お疲れ様」
 優しい顔で言いながら、直也の乳首を舐め始めた栄子。その舐め方も、以前とはまるで違う。焦らすように、まとわりつくように舐めている。すっかりと栄子の性技は上達した。元々、DV気質の男生徒ばかり交際していた彼女なので、セックスはそれなりに上手かった。でも、荒々しく扱われるだけで、具体的に技術的な指導を受けていたわけではないので、大橋の調教によって一気に上達したということになる。



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