前回の話

 部長は、まるで女の子があえぐような感じであえぎ声を漏らしてしまっている。比較的低い声の部長だが、いまは少し高い声になっている。
 意識して高い声を出しているのだろうか? それとも、前立腺を責められると自然に牝の気持ちになってしまうのだろうか?

 恵美は、いままで見せたことのない顔をしている。興奮しているのはもちろんだが、サディスティックな表情に見える。
「ほら、もっと感じて良いよ。ケツマンコ狂いにしてあげる」
 恵美は、そんな言葉をかけながら腰を動かし続ける。恵美は、正常位で腰を振り続けている。ぎこちなく感じた動きも、すっかり滑らかになってきた。


 まさか、恵美がこんな風に部長を犯す日が来るなんて、想像もしたことがなかった。
「うぅっ、ダ、ダメだ……イク、うぅっ」
 部長は、切羽詰まった声で言う。でも、腰の辺りをガクガク震わせながらも、精液は出ていない。射精せずにイク事が出来るのだろうか? 男性では、それは無理だと思っていた。

「可愛い。ケツマンコ犯されて、イッちゃうんだね。良いよ、もっとイッてっ」
 恵美は、嬉しそうに部長を責め続ける。部長は、追い詰められた顔になりながらも、あえぎ声をあげっぱなしだ。

 僕が見ていることは、気にならないのだろうか? こんなのは、完全に弱みになると思う。こんな姿を部下に見られたら、上司としてはかなりマズいと思う。

 僕は、ハッと気がついた。恵美は、それが狙いなのではないかと。こんなアブノーマルなセックスを、恵美がしたいと思うはずがない。
 部長をコントロールするために、前立腺に夢中にさせた? 僕は、恵美が少し怖くなってきた。

「自分で乳首触ってみて。もっと感じて欲しい」
 恵美は、そんな指示をする。部長は、あえぎながら素直に両乳首を指でさすり始めた。さらにあえぎ声は大きくなり、部長の顔は泣き顔に近くなる。

「フフ、可愛い。口開けて」
 恵美が指示すると、部長はすぐに口を大きく開けた。恵美は、ニヤニヤしながら唾液の大きな塊を垂らしていく。部長は、それをすぐに飲み干すと、また大きく口を開けた。
「欲しいの? 欲しがり屋さんだねぇ」
 恵美はそう言ってさらに唾液を垂らしていく。今日は、完全に立場が入れ替わってしまったように見える。

 そのまま何度も唾液を垂らして飲ませる恵美。部長は、すごく嬉しそうだ。そして、恵美の方が堪えきれなくなったような顔でキスを始めた。

 正常位で部長を犯しながらキスを続ける恵美……。部長は、しがみつくように恵美に抱きつきながら、夢中で舌を絡めている。

「あぁっ、ダメっ、イクっ、出るっ、イクっ、出ちゃうっ! あぁっ~~っ」
 部長は、いつもの姿からは想像も出来ないほど弱々しい声で叫ぶと、いきり立ったペニスから大量の精液を射出した。手も触れていないペニスから、勢いよく精液が飛びだす……。
 トコロテンというヤツだと思う。部長は、弛緩したようなだらしない顔で恵美を見つめている。

「フフ、いっぱい出たね。気持ちよかった?」
 恵美は、まるで自分が年上の女性のような態度だ。
「…気持ちよかった……その……もう少し動けるか?」
 部長は、柄にもなくはにかんでいる。
「欲しがり屋さん。じゃあ、自分で動いてみて」
 恵美が指示をする。部長は、少し逡巡した後、腰を動かし始めた。

 正常位の下側にいる部長が、腰をくねらせるように動かしている。まさかの姿だ。女性なんて、全部自分のコントロール下にあると思っているような彼が、はしたなく腰を動かしながら快感を求めている。

「うぅっ、うっ、あっ、うぅ、ンウッ」
 部長は、あえぎ声のようなうめき声を上げる。そして、さらに腰の動きを加速する。いきり立ったままのペニスはユサユサ揺れていて、不思議な卑猥さを感じる。

「フフ、誠さんエッチだね」
 恵美は本当に楽しそうだ。この表情を見ていると、部長に対して好意を持っているように思える。実際は、どうなんだろう? あくまで部長をコントロール下に置くためにしていること? それとも、好意からしている? 僕は、不安な気持ちのまま成り行きを見守る。

「うぅっ、うぅ~~~~っ!」
 部長は、大きくうめいて腰を痙攣させた。強い快感を感じて、そうなっているみたいだ。でも、さすがに射精はしていない。
「イッちゃった。もう脳イキできるようになったんだね。もっと頑張って、ドライオーガズムができるようになろうね」
 恵美は、優しい顔で言った。部長は、ぐったりとしたままうなずいた。

 そして、恵美はペニスバンドを外した。
「見て……もうこんなになってる」
 ペニスバンドを外すと、剥き出しの秘部があらわになる。それは驚くほど濡れそぼっていて、溢れた蜜がそこかしこで光っている。
「恵美は淫乱だな」
 部長は、急に元に戻った。さっきまでの、牝の感じはなくなっている。この切り替えの速さが、出来る男と言うことなんだろうか?

「舐めて」
 恵美はそう言って、部長の顔にまたがった。顔面騎乗なんて、するような女性ではなかったはずだ。部長は、こんな屈辱的なことをされているのにまったく無抵抗だ。そして、すぐに舐め始めた。

 恵美は、部長の顔をまたいだままあえぎ始めた。恵美も、さっきまでのプレイで興奮していたようだ。可愛らしい声であえぐ恵美……さっきまでのサディスティックな顔はない。
「あっ、アンッ、気持ちいいっ、誠さん、噛んでっ!」
 恵美が注文を付ける。部長は、恵美の勃起したクリトリスを歯で噛む。けっこうな強さで噛まれているのがわかる。

「ンヒィッ、ヒィあぁ、もっと、噛んでください」
 恵美は、とろけた声でおねだりをする。部長は、甘噛みと強い噛み方を繰り返す。部長は、嬉しそうに恵美の秘部を責め続ける。

「ダメぇ、イッちゃう、イクっ、イクっ、誠さん、大好きっ!」
 恵美は、そんな言葉を口にしながら果てた。身体をガクガク震わせながら、部長の顔のすぐ上で恍惚とした顔をしている。
「相変わらず敏感だな。恵美は淫乱だ」
 部長は嬉しそうだ。すると、恵美は部長に騎乗位でまたがって挿入してしまった。
「うぅっ、あぁ、気持ちいい。誠さんのおチンポ、カチカチで奥まで当たってるよ」
 恵美は、部長と生でつながりながら幸せそうに言う。そのまま腰を動かし始めた。

 もしかしたら、恵美が部長を責めるだけで、部長が恵美を犯すことはなくなるのではないか? そんな期待もしていた。あれだけペニスバンドに狂ったら、もう普通のセックスなんて興味がなくなったのではないか? そんな期待をしていた。

「あっ、アンッ、アンッ、気持ちいい。誠さんのおチンポ、奥にギュッてなる。伸吾のが届かないところに、ずっと当たってるっ」
 恵美は、酷いことを言いながら高まっていく。本当に気持ちよさそうで、僕とのセックスの時には見せない顔だ。
「好きっ、誠さん、大好きっ。誠さんので奥まで責められると、好きって気持ちが止まらなくなる。誠さんは? 恵美のこと好き?」
 恵美は、感情を込めて言う。もう、僕は危機感しか感じていない……。

「す、好きだぞ。大好きだ」
 部長は、恥ずかしそうに言う。でも、あんなにアナルを犯されて牝声でイキまくった姿を見られているのに、今さらなにを恥ずかしがっているのだろう? そんなことを思ってしまう。

「嬉しい。もう、風俗もSMクラブも行っちゃダメ。私だけ……」
 恵美はそう言いながらキスをした。そして、腰を狂ったように動かし続ける。

 僕のせいで、部長に嫌々犯される……そんな始まりだった。でも、いまは恵美が積極的に楽しみながら部長とセックスをしているようにしか見えない。

 部長は身体を起こして対面座位になった。そして、キスをしながら腰を突き上げ始める。恵美は、うめきながらキスを続ける。嬉しそうに、感情のこもったキスをしている。

 対面座位で、キスをしながらのセックス……どう見ても、恋人同士みたいだ。恵美は、しがみつくようになってきているし、舌の動きもメチャクチャに早くなっている。

 二人とも、さっきから僕を気にしていない。チラッとも見ずにセックスに没頭している。僕がここにいる意味がわからなくなるが、それでもやっぱり興奮してしまう。

「イクっ、イクっ、誠さん、イッちゃうっ。誠さんのおチンポ、一番気持ちいい。今までで一番気持ちいいよ」
 恵美は、そんな言葉を口にしながら高まっていく。僕は、嫉妬と敗北感を感じながらも、堪えきれずに股間をまさぐり始めた。

「フフ、良いよ、おちんちん出して直接オナニーして。私が誠さんにイカされるの見ながら、オナニーで無駄打ちしてて」
 恵美は、急に酷い言葉を口にした。恵美は、一体どうしたのだろう? 部長に対する態度も変わったし、僕にこんな酷い言葉を楽しそうに言ってくる。

 でも、僕は素直にペニスを出してしごき始めた。まるで、催眠状態だ。恵美は、僕がオナニーを始めたのを見てニッコリと微笑んだ。そして、すぐに部長にキスをした。

 恵美は、口をくっつけずにキスをしている。舌が絡み合うのがはっきり見えているようなキスだ。どう見ても、キスを見せつけようとしている。
 僕は、恵美が部長とキスをする姿を見ているのに、やっぱり興奮してしまう。もちろん、嫉妬や焦燥感も感じている。止めたい気持ちもある。
 でも、僕はオナニーをやめられない……。

「誠さんのおチンポ、カチカチになってきた。イクの? イッてっ! 恵美のオマンコ、誠さんの強い子種で溢れさせてっ!」
 恵美は、ほとんど叫び声だ。
「孕め、俺の子種で孕めっ!」
 部長は、恐ろしいことを言う。本気で部下の妻を妊娠させるつもりなんだろうか? 今日は、安全日だ。でも、万が一はある。
「孕みますっ! 誠さんの強い子種で、強い子産みますっ!」
 恵美も、本気なのかどうなのかわからないこと叫ぶ。

 そして、二人はもつれるように正常位に移行していく。そうしてる間も、ペニスは抜かない。長いペニスは、ハマったままだ。

 正常位でのセックス……恵美はのけ反るような姿勢のままだ。杭を打ち込むような、力強い腰の動き。恵美は、あえぎ声が嗚咽のようになってきている。
 気持ちよすぎて泣き出す……そこまでの快感を与えられて、恵美はすっかりと変わってしまったみたいだ。

「出すぞ、孕めっ、愛してるぞっ!」
 部長は、とうとうそんな言葉まで口にした。ただの性欲処理の相手くらいに思っていたはずなのに、愛の言葉まで口にしている……。
 恵美は、その言葉を聞いて泣きそうな顔で喜んでいる。

「誠さん、愛してるっ、出して、全部中に! 誠さんので妊娠させてくださいっ」
 恵美は、本気の顔で叫ぶ。僕はもう、捨てられてしまう危機感でいっぱいだ。

 そして、部長は恵美にキスをしながら中出しを始めた。恵美は、両腕どころか両脚まで絡めて彼に抱きつく。しがみついたままの恵美に、部長は精液を注ぎ続ける。
 愛する妻が中出しされている姿を見ながら、僕も射精を始めた……。

 部長が射精を終えた後も、ずっとキスをしている二人……。何度も愛してると口にしながら、キスを続けている。これは、本気にしか見えない。二人とも、本気で愛し合っているように見える。

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