前回の話

「わっ、出た!」
 栄子は、ビックリした顔で言う。栄子は、アイツのサイズの大きな輪っかで、私のペニスをしごくような真似をしていた。実際は指も手も触れていなかったのに、私のペニスは大量の精液をまき散らしている。
 直接手でしごかれているわけではないのに、圧倒的な快感でうめき声をあげてしまう。

「フフ、手も触れてないのに出ちゃったね」
 栄子は、本当に楽しそうに言う。私は、羞恥で顔が赤くなるのを感じながらも、激しい興奮を感じたままだ。今日もセックスをしていたなんて、聞いていない……。


 二日続けてアイツに抱かれたと思うと、嫉妬よりも危機感の方が強くなる。やっぱり、止めておけば良かった? そんなことを考えてしまう。
「良かった……興奮してくれて。ドキドキしてた。もしかして、嫌われちゃうかなって思ってたんだよ」
 栄子は、とてもそう思っているとは思えない口ぶりだ。
「敏也さんのこと、好きになってるよ。大好き。明日も会いたいって思ってる」
 栄子は、飛び散った精液を拭き取りながら言う。ドキドキしながら、私よりも好きなのかと聞いた。
「そんな事ないよ。でも、もう同じくらい好きになってる。治さんのことも好きだけど、敏也さんの事も好き。でも、今は付き合い始めだからずっと一緒にいたいって思ってる……ごめんね」
 栄子は、申し訳なさそうに言う。正直に話してくれる栄子に安心する気持ちはあるが、やっぱり不安が高まっていく。

「フフ、まだ元気だね。こんなに興奮してくれるなら、もっと早くすれば良かったね」
 栄子は、私のペニスを再び掴みながら言う。握られただけなのに、射精感が湧いてきてしまう。私は、どんな風にセックスをしたのかと聞いた。
「本当に聞きたいんだね。変なの」
 栄子は、そんな風に言いながらもペニスをしごいてくる。私は、強い快感を感じながら聞かせて欲しいとお願いをした。

「今日は、敏也の部屋に入ってすぐにキスしたよ。愛してるって言いながら、夢中でキスした」
 栄子は、そんな事を言う。その顔は、急に牝になってしまったようで、見ているだけで興奮してしまう。
「また固くなった。ホントにヘンタイさんだね。私が他の人に愛しているって言うの、そんなに興奮しちゃうんだ」
 栄子は、私のペニスを指で絡ませるように弄びながら、楽しそうだ。本当に気持ちいい。ついさっき射精をしたばかりなのに、もう射精感を感じてしまう。

「ずっとずっとキスして、キスだけでイッたよ。あんなの初めて。治さんともしたことない……ごめんね」
 栄子は、ペニスを緩くしごきながら言う。もう、この時点で敗北感にまみれてしまう。栄子はさらに、
「我慢出来なくて、そのまま玄関でしたよ。スカートまくり上げて、下着ズラしただけでハメられた……」
 栄子は、声がうわずってきた。興奮が抑えきれないみたいだ。私は、思わずゴムは? と聞いた。もう、危機感で呼吸も苦しい。
 栄子は、私のことを真っ直ぐに見つめながら、
「どっちだと思う? コンドーム、付けたと思う? 付けなかったと思う?」
 と聞いてくる。じっと目を見つめられ、胸が苦しくなる。まさか……でも、いくらなんでもそこまでは……私は、返答に困っていた。

「フフ、ちゃんと付けたよ。安心して」
 栄子は、急に微笑みながら答えた。無表情で見つめられると、正直怖かった。でも、ちゃんと付けていたと聞いて本当にホッとした。
「後ろから犯されて、気持ちよすぎて声が我慢出来なかったよ……廊下に聞こえちゃうかもって思ったら、もっと感じたの」
 栄子は、説明をしながらの手コキを続けてくれる。世の中に、こんなに興奮して気持ちいいことがある事に驚いてしまう。

 私は、思わずイッたの? と聞いた。
「うん。何回もイッたよ。まだ、部屋に入って10分も経ってないのに、何回もイッた」
 栄子は、挑発的に言う。もう、煽っているとしか思えない口ぶりになっている。
「そのまま上着を脱がされて、ブラジャーも剥ぎ取られたよ。荒々しく脱がされて、すごく興奮した。荒っぽくされると、ドキドキする……」
 栄子は、自分の性癖まで告白してくる。私では出来ないことだ。どうしても、栄子のことを考えてしまう。イヤじゃないかな? 痛くないかな? そんなことを考えてしまうので、荒っぽくするのは出来ないと思う……。

「もう無理って叫んでも、腰を掴まれてガンガン突かれたの……敏也、見た目と違ってSだったんだ。でも、それが好き。めちゃくちゃに犯されて、立てなくなるくらいにイカされた……。中に出されて、失神しそうだった……あっ、コンドームの中にって事だよ!」
 栄子は、慌てて訂正する。私は、一気に不安になってしまった。この動揺ぶりは、もしかしてコンドームなんてつけなかった? 疑念が一気に膨らむ。

「ねぇ、したい……入れても良い?」
 栄子は、興奮した顔で言う。僕がすぐにうなずくと、そのまままたがってきた。思わずコンドームのことを言うが、
「赤ちゃん、欲しいな……」
 と言って、そのまま挿入してしまった。
「あっ、んぅ、固い……凄く固いよ」
 栄子は、気持ちよさそうに言う。でも、動画の栄子とはまるで反応が違う。アイツとしている時は、もっと必死な顔だった。もっと、切羽詰まった声だった……。

「緩くなってない?」
 栄子が、そんな事を聞いてくる。でも、それは心配して聞いてきているのではなく、挑発するような口ぶりだ。言われてみて気がついたが、感触が違う。
 生で挿入しているので、快感は強い。でも、いつもの栄子の膣とは違う感じがする。緩くなっていると言うことではなく、感触自体が違って感じる。
 先入観からの気のせいかもしれないが、絡みついてくる感触やうねる感じがまるで違う……。

 僕は、緩くなんてなっていないと告げた。
「良かった。敏也の大きいのでしたから、拡がっちゃってるかと思った。でも、治さんのはいつもと違うよ。カチカチだよ」
 栄子は、嬉しそうに言いながら腰を動かし始めた。うねるように、強烈に締め付けてくる。アイツとのセックスは気持ちよかったのかと聞くと、
「気持ちよかった。今までで一番気持ちよかった。ごめんなさい。治さんとするよりも気持ちよかったです」
 と、罪悪感にまみれた顔で言った。私は、その言葉をきっかけにしたようにあっけなく射精してしまった……。

「あぁ、出てる……熱いよ……治さん、愛してる」
 栄子はそう言ってキスをしてくれた。幸せを感じるが、敏也とのことが気になる。そして、しばらくキスを続けた後、ベッドで抱き合いながら話し始めた。この先どうするつもりなのかと聞くと、
「敏也と会うよ。いっぱいエッチもする。治さんが許してくれるなら、泊まったりもしたい」
 栄子は、うわずった声で言う。興奮が抑えきれないみたいだ。本当に敏也に惚れてしまったようにしか見えない。言葉が出せない私に、
「ダメ? 泊まっても良い?」
 と、しつこく聞いてくる。私は、気圧されるようにうなずいた。
「本当に? 嬉しい。じゃあ、すぐ支度するね」
 栄子は、笑顔で言う。私は、支度? と聞いた。
「うん。すぐに支度して、行ってくるね」
 栄子は、熱に浮かされたような顔で言う。まさか今から? と思ったが、栄子は本気みたいだ。

 栄子は、本当に支度をしてしまった。旅行用のトランクケースに荷物を詰めると、一番お気に入りの服を着て出て行ってしまった。
 私は、慌てて敏也に連絡をしようとした。でも、スマホを見て思いとどまった。アイツからのメッセージが届いていた。特にメッセージはないが、動画のダウンロードのURLが記載されている。

 焦れながらダウンロードをする。なかなか大きなファイルで、少し時間がかかっている。内容は、だいたい想像はついている。でも、焦燥感や興奮や期待が渦巻くようだ。
 再生を始めると、おそらく敏也の部屋が映った。玄関も映っているし、ベッドも映っている。ワンルームっぽいが、大きさがかなりのものだ。
 スタジオルームとでも言うのだろうか? ソファに座る敏也が映っている。すぐにインターホンが鳴った。敏也がドアを開けると、栄子が入ってきた。入ってきたと同時に、キスを始めた。
 敏也に抱きつき、むさぼるように激しくキスをしている。この前の隠し撮りとは違い、より鮮明な動画だ。絡み合う舌まではっきりと見えてしまっている。

 栄子は、必死で抱きつく。舌もめちゃめちゃに使っている。こんなにも必死で激しいキスを見せつけられると、敗北感が一気に高まる。
 それにしても長いキスだ。栄子の報告の通りだ。すると、栄子は身体を震わせた。
「イッちゃった……敏也、愛してる」
 栄子は、恋する乙女の顔で言う。いつも落ち着いた雰囲気で、28歳の歳よりも年上に見える。でも、今は可愛らしい女の子みたいな態度だ。
「キスだけでイッたの?」
「うん。だって、敏也とキスするだけで子宮の辺りがうずくの。ねぇ、もう我慢出来ない。今すぐ来て……」
 栄子はそう言って、玄関の下駄箱に両手をついた。そしてスカートをまくり上げると、真っ白なお尻が丸見えになった。
「あれ? 穿いてないの?」
 敏也が驚く。
「うん。だって、どうせすぐ脱いじゃうでしょ?」
 そう言って、お尻を突き出すようにする。まさか、栄子がここまで積極的にセックスを求めていたとは思ってもいなかった。
 敏也は、すぐにズボンとパンツを降ろす。そそり立ったペニスが、跳ね上がるようにあらわになった。ヘソに届くほどそそり立った大きなペニス……。
 イケメンというよりは美形と言った方がしっくりくる彼に、こんなにも凶悪なペニスがついていることが違和感だ。敏也は、
「待って、ゴム取ってくる」
 と言った。
「すぐ来て。待てないよ」
 栄子は、焦れた声で言いながらお尻をさらに突き出す。もう、欲しくて仕方ないという態度だ。
「……わかった」
 敏也は、一瞬躊躇が見えた。でも、すぐに栄子の膣口にペニスを押しつけた。聞いていた話と違う……慌ててしまったが、今さらどうしようもない。
「敏也……愛してる」
 栄子が言うと同時に、敏也は腰を突き入れた。コンドームのつけられていない生のペニスが、あっさりと根本付近まで入ってしまっている。

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