せっかくショウ君から訪ねて来てくれたというのに、結果的に極めて気まずい別れ方をしてしまっ 
たため、またしばらく私達は音信不通の状態となってしまいました。 
 私としても、さすがにあの時の事は反省してならず、ショウ君には会わせる顔がありませんでし 
た。それでも私は、このままショウ君との関係が後味悪く消滅してしまう事だけは嫌でした。どうし 
たものかと考えはするものの、日だけが虚しく過ぎ去っていきました。 
 そのまま半月が過ぎた頃でしょうか、私もさすがにこれ以上何もせずグズグズしている事が耐えら 
れなくなっていました。ショウ君がまた来てくれるという確信もなく、ただ相手が来るのを待ってい 
るだけという訳にもさすがに今度はいきませんでした。私はこちらから、ショウ君に連絡をする決意 
をしたのです。

 ショウ君に直接連絡をする方法を考えるのは容易でした。出来ればこんな真似はしたくなかったのですが、私はある日の夜、息子がお風呂に入っている隙に、彼の持つ携帯を盗み見しました。案の定、そこにはショウ君の電話番号とアドレスが登録してありました。すぐに私はそのアドレスと番号を控え、自分の携帯でショウ君にメールを送ったのです。 
『沙耶です、いきなりこんなメールを送ってごめんなさい。あの日の事は私も反省しています。だか 
らもう一度会ってじっくり話しがしたいの。何でもいいんで返信お願いします』 
 私はそんな内容のメールを送りました。 
 メールを送った後、私はこの上ない不安で一杯になりました。返信が来ないのではないかという恐 
れ以上に、返信があったとしても、ショウ君が私と会う事を拒絶してくるという可能性も十分にあっ 
たからです。私のあんな淫らな姿を見て、ショウ君が大きなショックと失望を持ったとしても、全く 
不思議ではありませんでした。 
 そんなやきもきした気持ちを抱く中、送信して十分もしない内に、ショウ君から返信のメールが届 
きました。意外にも早い返事に私は驚きました。 
 心の準備を整えるため、携帯の受信ボックスを開けるまで多少の時間を要しました。しかしやがて 
私は覚悟を決め、メール内容を確認しました。 
 ショウ君からのメールは以下の内容でした。 
『俺もまたおばさんと会いたいです。出来れば、明日でもいいですか?』 
 そんなショウ君からのメールに、今までの不安は一気に消え去り、私は飛び上がりたい気分でし 
た。私は心躍らせ、すぐさまショウ君に了承の返信をしました。そして待ち合わせ場所と時間を伝え 
たのです。

 夏休み中とあり、ショウ君が平日でも比較的自由な立場にいるのが幸いでした。私はその日仕事だったのですが、親戚に不幸が出来たからと誤魔化し、二時には仕事を切り上げ帰らせてもらいました。正直、その日はショウ君と会う事で頭が一杯で、とても仕事どころではありませんでした。 
 そのまま仕事先から直接、私は車でショウ君との待ち合わせ場所に向かいました。 
 しかしそれでも私は、ショウ君と会う事に細心の注意を払いました。ショウ君には電車でとある駅 
まで移動し、そこで待っているよう予め指示しておいたのです。ある程度地元から離れた場所で落ち合う事で、私達の密会が知人に目撃されるというリスクを少しでも減らすためでした。 
 目的の駅に到着すると、すぐにショウ君の姿を確認出来ました。 
 久しぶりに見たショウ君の姿に、私はもうそれだけで平静を失いそうになりました。しかしそれで 
も私は、誰が見ているという訳でもありませんでしたが、電車で帰って来た息子を迎えに来た母親と 
いう風を装い、ショウ君を車に乗せました。そして駅から、再び車を発進させたのです。

 車内にて、私はショウ君があの日以来どんな気持ちで過ごしていたのかを知りました。ショウ君も 
また、私と同じように悶々とした日々を送っていたそうなのです。 
 あの日、後味の悪い終わり方をしてしまったため、その後私に会う事をショウ君は躊躇っていたの 
でした。それだけに私からメールが来た時は非常に喜び、居ても立ってもいられなかったとの事でし 
た。すっかりショウ君に嫌われてしまったのではという、私の不安は完全に取り越し苦労でした。 
 ようやく気が楽になった私達は、どこに行くという訳でもありませんでしたが、しばらく車を走らせドライブを楽しみました。 
 私達は最初、最近ハマっている事は何か、友達との間では何が流行っているのかなど、どうでもい 
い世間話といった感じの会話をしていました。最初は緊張して言葉数の少ないショウ君でしたが、すぐに私と二人きりという車内の空気にも慣れてきてくれたらしく、やがてはリラックスしたムードで 
会話は円滑に進んでいく様になりました。 
 しかし私もショウ君も、単なるドライブデートで満足する訳がありませんでした。私はショウ君と 
久しぶりの対面だけに、彼が横にいるというただそれだけで、もう身体が疼いて仕方ありませんでし 
た。 
 ショウ君も時間が経つにつれ、これからどういう展開になるのだろうといった様子で、どこかソワ 
ソワし始めていました。 
「ショウ君、どこか行きたい場所とかある?」 
 やがて私は、そうショウ君に問いました。 
「どこでもいいよ」 
「じゃあ、ラブホテルにでも行こうか」 
 軽い冗談で、私はそう言いました。 
 するとショウ君は、一気に表情を強張らせてきました。 
「いいよ、そこでも」 
 私に対する強がりとばかりに、ショウ君は動揺を隠す様に答えてきました。 
「へぇ、そういうホテルが何をする場所なのか、ショウ君はもう知ってるの?」 
「馬鹿にしないでよ」 
 ムッとした表情で、ショウ君は言ってきました。必死に大人ぶろうとしてはいたものの、私からそ 
んな提案を受けて以降、明らかにショウ君は落ち着かない様子になっていました。 
 クスクスと、私がそんなショウ君の姿に思わず笑ってしまうと、心外だとばかりにますます彼は不 
機嫌になっていきました。 
「別に俺、ビビってなんかいないから。ただ、今そんなに金持ってないから、そこの料金とかどうし 
ようって心配してるだけだから」 
 取り繕う様に、ショウ君は言ってきました。 
 私としては、それがいっそう滑稽に感じてならなかったのですが、さすがにショウ君のプライドを 
傷付けるのも可哀想だったので、私は彼をなだめました。 
「冗談よ、冗談」 
「別に俺は行ってもいいよ。そういうの気にしないから」 
 なおもショウ君はムキになって反論してきました。 
「そう、じゃあまた今度ね。私も今日、そんなに手持ちがないから他の場所にしましょ」 
 そう言いながらも、本当にどこに行くべきか迷いました。いくら何でも小学生の男の子を連れてラ 
ブホテルへ行くのはまずい気がしてなりませんでした。そういう所はホテル従業員と顔を合わせる事 
なく受付や支払いなどが出来ますが、それでも出入り口などに設置された防犯カメラに私達の姿が映る事を恐れたのです。体格や容姿といい、ショウ君は幼すぎとても誤魔化しがきくものではありませんでした。かといって、その日は息子がいたため自宅へショウ君を連れて行くのも無理でした 
 やがて、私がどうすべきか迷っているのを、ショウ君も察してきた様でした。 
「別に俺、この車の中でもいいよ・・・」 
 気恥ずかしそうに、ショウ君は言ってきました。 
 その提案に、異議はありませんでした。 
「じゃあ、あの河原に行こうか?ショウ君との初めての場所に」 
 私の言葉にあの時の記憶が思い起こされたのか、ショウ君はやや顔を赤らめながら頷いてきまし 
た。 
 そして私は、またあの場所へと車を走らせたのです。

やがて、私達は河原へと到着しました。そしてあの時と同じ場所に、車を止めました。 
 その頃にはすっかりショウ君は黙り込んでいました。そして車が目的地で停車す 
ると、いよいよだとばかりに、ショウ君は一回大きく深呼吸をしてきました。 
 私は辺りに人気がない事をしっかり確認し終えると、密室の車内というショウ君との濃密な空気の中で、急速に欲求への自制が利かなくなっていきました。 
「今日は、どういう事をしたい?」 
 私はそう問いながら手を伸ばし、ショウ君の気持ちを煽り立てる様に、太股の辺 
りを撫で上げました。 
「別に・・・何でもいいけど・・・」 
 必死に怯んだ姿を見せまいとしている様でしたが、すでにショウ君の緊張は相当なものらしく、額から汗が噴き出しているのが分かりました。 
「そう、じゃあ私に任せてくれる?」 
 私がそう言うと、ショウ君は頷いてきました。 
 全てのお膳立てが終わると、私の中でショウ君と会えなかった間の溜りに溜っていた欲求が一気に爆発する形となりました。当初はこの間の反省から、落ち着いて事を進めていこうと考えていたのですが、ついつい衝動を抑えきれなくなり、私は助手席に座るショウ君へ、身を乗り出して覆い被さる様に身体を密着させました。 
「あっ・・・!」 
 いきなり私が大胆になった事でビックリしたのか、呻く様な声をショウ君は発してきました。しかしそのまま、ショウ君は微動だにしなくなりました。 
 私はショウ君の体温を一身に感じながらも、その身体が見る見る強張っていくのが分かりました。 
「今日はたっぷり、ショウ君に色んな事を教えて上げるからね」 
 ショウ君の耳元で、私はそう甘い声で囁きました。 
自分で言っておきながら、随分と安っぽい誘惑のセリフだと、思わず苦笑したくなりました。しかしショウ君にとっては十分に刺激的だったらしく、どんどん息を荒くさせていき、それに伴い密着する身体から、彼の胸郭が活発に収縮する感覚が伝わってきました。 
 私はそんなショウ君の頬に、軽くキスをしました。 
「っ・・・!」 
 ショウ君はその瞬間、思わず発しそうになった声を、寸前のところで押し殺したといった感じでした。 
「そういえば私達、キスした事まだなかったよね」 
「・・・・」 
「しよっか?」 
軽い口調で投げた私の言葉に、ショウ君はゴクリと生唾を飲み込んだらしく、喉仏が大きく揺れました。 
「うん・・・」 
 やや間を置いて、引き絞る様な声でショウ君は答えてきました。 
「ショウ君は、女の子とキスした事あるの?」 
「別にそんな事、どうでもいいじゃん」 
 答えをはぐらかすショウ君でしたが、どうも私に対して見栄を張っている様にしか見えませんでした。 
 ただショウ君の容姿を見る限り、さぞ学校の女の子達の関心を集めている事だろうと容易に想像出来ました。今までショウ君が異性に対して無自覚だったというだけで、例え私とこんな関係にならなかったとしても、そう遠くない将来に彼女も出来、早い時期に色々と経験を済ませていた事でしょう。私は何気にそんな思いを巡らせていました。 
 そんな事を考えている内に、いつしかショウ君と同年代の女の子達に年甲斐もなく対抗心を燃やしている自分に気付き、私は恥ずかしくなりました。 
 私は気を取り直し、ショウ君の両頬に手を置きました。 
「じゃあ、いい?」 
 強張った表情で、ショウ君はぎこちなく頷いてきました。 
 キス自体は、緊張でガチガチのショウ君に対し、私が一方的にその唇を奪うという形になってしまいました。それでもショウ君のファーストキスの相手となった事に、私はこの上ない嬉しさを抱きました。 
 キスを終えると、ショウ君はすぐさま私の視線から逃げる様に、赤らめた顔を背けてきました。 
 そんなショウ君の柔らかな唇の感触が、いっそう私の中で衝動を昂ぶらせていき 
ました。考えるよりも先に、私は欲望のままさらに大胆な行為へ突き進んでいったのです。 
 私はショウ君のシャツの裾を掴み、一気にたくし上げました。 
 肌を曝け出され、ショウ君は一気に困惑の様子になっていきました。 
 ショウ君の身体は、いかにも成長期以前といった感じで、一見すると華奢で中性的な体格でした。それでもサッカーで鍛えているだけあって、スラリとした身体のラインと、無駄なく引き締まったその肉体に、私は惚れ惚れするものがありました。 
 そして私は、そんなショウ君の胸肌へと手を伸ばしました。 
 私が肌を軽く撫でると、ショウ君はグッと身体を力ませてきました。 
 そんなショウ君の胸へ、私はそのまま顔を埋めていきました。そしてショウ君の可愛らしいピンク色の乳首へ、軽く唇を押し当てました。 
 その瞬間、ショウ君はビクッと身体を震わせました。 
「くすぐったいよ・・・」 
 今まで黙って私のされるがままになっていたショウ君でしたが、さすがに堪らないとばかりに言ってきました。 
 しかし私はそんなショウ君の言葉を無視し、今度は舌先をその乳首へと添わせま 
した。 
「あっ・・・ちょっ、そこだめだってば・・・!」 
 甲高い声を発し、身震いする様な反応をショウ君は示してきました。 
 私はそのまま、くすぐる様に舌先で刺激を加えていきました。 
 そんな私の舌から逃げる様に、ショウ君は大きく身を捩じらせていました。 
「ショウ君、敏感なのね」 
 すっかり悪ノリしてしまい、私はショウ君の胸を撫で回しつつ、今度は首筋へと舌を添わせました。 
「んぁっ・・・!ホントにやめてって、頼むから」 
 面白いくらいに、私からの刺激にショウ君は反応してきました。 
「へぇ、もうやめて欲しいんだ?帰るの?」 
「そういう事じゃなくて・・・」 
「どういう事かな?」 
 私はそのまま、ショウ君の身体のあちらこちらを手や口を使って愛撫していきました。 
初めてという事もあったのでしょうが、ショウ君は性感帯に敏感でした。私からの刺激に、ショウ君は何度も身体を震わせ、苦悶にも似た表情を浮かべてきました。 
 そんな中、私はあえて股間部分にだけは手を伸ばす事をしませんでした。当然ながら、すでにショウ君の股間は大きく膨れ上がっていました。その部分を見るだけで、私は欲情を掻き立てられてならなかったのですが、努めてその部分を無視したのです。 
「お願いだから、ここを・・・」 
 ついにショウ君は耐え切れなくなったらしく、自らの手でズボンを引き下ろしてきました。 
 勢いよく、勃起したペニスが飛び出してきました。 
 私はショウ君の身体を愛撫しつつも、肝心のペニスに対しては、指先で軽く撫でるといった程度の刺激しか加えませんでした。 
 そんな私のやり方にまるで抗議でもする様に、激しくペニスは跳ねてきました。 
「やめて、いやだって・・・!」 
「いやなら、もう終わろうか?」 
ショウ君は激しく頭を振ってきました。 
「違うってば!お願いだから、ちゃんと気持ちよくさせてよ!」 
 泣きそうな声で、ショウ君は訴えてきました。 
 ショウ君にとっては、まさに生殺しといった状態だったでしょう。しかしその時の私はそんなショウ君に対して、悪戯心というか加虐心というか、そんな感情を掻き立てられてならなかったのです。 
 それまでの私は、夫とのセックスでいつもされるがままの立場であり、それが当然だと思っていました。しかしショウ君との間で初めてリードし主導権を握る立場となった事で、私はこの上ない優越感を抱きました。極めて歪んだ感情かもしれませんが、穢れを知らない美少年をまるで犯しているかの様な今の状況に、私はゾクゾクする程の興奮と悦びを覚えていました。


 今回は、夏休みも終盤を迎えたある日曜日の話です。 
 その日、息子やショウ君が所属するサッカーチームは、他市のチームとの間で試合がありました。 
場所は近所の市民公園のグラウンドで、他の母親仲間と共に私は観戦しに行きました。 
 私が来た時には、すでに試合は始まっていました。試合とあっていつも以上に少年達は真剣な面持ちで、ボールを追いグラウンドを駆け巡っていました。私の息子とショウ君も、その時の試合にはレギュラーとして出ていました。 
 いつもなら、息子の活躍を必死に応援するところなのですが、その時の私はついつい息子ではなくショウ君に目が行きがちになっていました。ユニホーム姿で必死にボールを追いかけるショウ君の姿は、普段とは違うワイルドな面があり、子供ながらも何とも逞しく凛々しさを感じるものがありまし 
た。いつもなら見る事の出来ないそんなショウ君の姿に、私はうっとりしながら魅入ってました。 
 試合は相手チームが優勢の流れで、息子達のチームはやや後手に回っている感がありました。それでも攻め寄せる相手選手に、息子やショウ君は果敢に挑んでおり、まさに手に汗握る展開が続いていました。 
 やがて前半戦が終了し、双方の少年達は一端ベンチへと下がりました。 
 しばしの休息とあって、ショウ君はスポーツドリンクを勢いよく飲んでいました。そんな中、ショ 
ウ君がこちらへチラリと視線を向けてきました。 
 ショウ君と目が合い、私は内心ドキッとしました。我ながらいい年をしてと思いましたが、それは 
まるで憧れの男子を応援する少女の様な、何とも懐かしく初々しい感覚でした。 
 私達の視線の交わりは一瞬でしかありませんでしたが、ショウ君はどこか気恥かしそうに少し笑みを浮かべながら、私に応えてくれました。 
 そして試合は再開され、ショウ君はグラウンドへ戻って行きました。 
 そんな中で、私の脳裏には自然とショウ君との密かな戯れの記憶が蘇ってきました。私との逢瀬に溺れていたあのショウ君は、全て幻ではなかったのかと本気で思ってしまうくらい、その時グラウンドを走る彼からは一切の影も感じられず、まさしく何ら穢れを知らない爽やかなサッカー少年そのものでした。 
 しかしそんなショウ君のギャップが、私をいっそう興奮させてなりませんでした。そして不覚にも、私は場所もわきまえず股間を熱くさせてきてしまい、密かにショーツを湿らせていたのです。 
「ちょっとお手洗いに」 
 とても居た堪れなくなった私は、母親仲間にそう伝え、一端その場を去りました。 
  
 私は公園隅にある公衆トイレに入りました。 
 幸い、中には誰もいませんでした。私は急いで個室へと入り、中から戸を閉めて鍵を掛けました。 
 個室の中で一人になると、私は落ち着くどころかますます感情が昂ぶっていきました。こんな公共 
の場でという罪悪感を抱きながらも、私は興奮を抑えきる事が出来ず、そのままスカートをたくし上 
げて中へと手を入れ、下着を引き下ろしました。 
 すでに私のアソコは、すっかり濡れていました。誰かがトイレに入ってこないかと、外部へ耳をし 
っかりと傾けつつ、私は自分の濡れたアソコへ指を添わせました。 
 一度始めると、もう私は歯止めが利かなくなっていきました。場所が場所だけに、私は自重して最 
初は軽く表面を撫でる程度だったのですが、いつしか指の動きは活発になってきてしまい、ついには 
割れ目へと指を押し込んでいくといった、大胆な行為へと発展していったのです。 
 ますます、私のアソコからは淫液が溢れ出てきました。野外のトイレでするというスリルがあった 
ためか、いつもの自慰とは違う、新鮮な快感を私はその時感じていました。 
 当然ながらその間、私はアソコを弄りながら、脳裏にショウ君の姿を想い浮かべていました。 
「ショウ君・・・ショウ君・・・」 
 堪らなくなった私は、自然とそう呼び求める様に声を漏らしていました。 
 トイレ内は静まり返っていたものの、それでも向こうのグラウンドからは、試合中の少年達の声や 
ボールの蹴られる音などが聞こえてきました。少年達が純粋にそして真剣に試合を戦っている中で、自分はこんなにも淫らな行為に浸っている。そう考えると、私はむしろその背徳感によって余計に股間を熱くさせていきました。 
 そういった中で、私の行為はエスカレートするばかりでした。快感は増す一方で、しだいに私の足 
腰がブルブルと震えてきてしまい、壁に身体を持たれていなければ、姿勢すら保てないといった状態でした。 
 トイレの中で、そのまま私の快感は臨界点にまで達していきました。 
「んんっ・・・!」 
 絶頂を迎えた時、私は声を押し殺すのに必死でした。 
 大きな波が去った後、私はその反動からくる重だるい倦怠感に襲われ、しばらくその場から動けま 
せんでした。そしてそのままトイレの個室にて、しばしの余韻に浸りました。しかし快感を得てもな 
お、私は満足する事が出来ませんでした。私はグラウンドから聞こえてくる少年達の威勢のいい声に耳を澄ませながら、ショウ君をいっそう求めずにいられなかったのです。

ひとまず落ち着いた私は、内心で湧き起る罪悪感と羞恥心に苛まれつつも、それを隠し素知らぬ顔で皆の所へと戻りました。 
 その後、しばらくして試合は終了しました。残念ながら、息子たちのチームは敗 
北してしまいました。息子もショウ君も、意気消沈した様子でベンチへと戻って来ました。 
 そんな中、私とショウ君との間で再び視線が合いました。 
 さっきの勢いに満ちていた時とは打って変わり、ショウ君は試合に負けたとあって、いかにも残念そうで疲れ果てたとばかりの表情でした。 
 しかしその時の私にとって、試合結果などもうどうでもいいものとなっていました。トイレでの自慰で一時的な興奮を発散させはしたものの、ショウ君への欲求をいっそう高めていた私は、すっかり大胆な気持ちになってしまったのです。 
 私はショウ君に対し、周囲を気付かれぬよう注意しつつ、切実に求める様な熱い視線を送りました。 
 すると私の意図を何らしか察したのか、ショウ君は怪訝な表情をしてきました。 
 私はそんなショウ君へ、目で合図を送る様にしてその場から立ち去りました。そして再び、さっきまでいたあの公衆トイレへと向かったのです。 
 一瞬のやり取りであっただけに、こちらの視線の意味をショウ君は気付いてくれただろうかと、私はさほど自信がありませんでした。しかしトイレへと到着し、しばらくその場で待っていると、何とショウ君が一人でこちらへやって来たのです。 
 私達は周囲に人がいないのをしっかりと確かめ、トイレの中へと入りました。

 私はそのまま、ショウ君をトイレの個室へと誘いました。 
 そして中から戸を閉めカギを掛けると、もうすっかり堪らない気持になってしまい、目の前のショウ君を強く抱き締めました。 
「だめだよ、こんなとこで・・・」 
 私の腕の中で、ショウ君は大きく戸惑っていました。 
「じゃあ、どうして私の後を追ってきたの?」 
「・・・・」 
 私の問いに、ショウ君は弁明出来ない様子でした。 
「フフ、今日のショウ君、すごくカッコよかった」 
「別にそんな事ないよ・・・負けちゃったし・・・」 
「ホントよ、とっても素敵だった。だからね、私もう我慢出来ないの」 
「おばさん・・・」 
 場所が場所だけに、ショウ君も抵抗がある様子でしたが、それでも拒絶を示してくる事はありませんでした。 
 ショウ君と身体を密着させていると、さっきまで激しい運動をしていただけあり、学生時代陸上部だった私にとってどことなく懐かしくもある、汗と砂の混じり合った様な匂いがしました。しかし私にとってそれは不快どころか、普段とは違う野性味たっぷりなショウ君に、いっそう欲情を掻き立てられていきました。 
 私はそのまま、ショウ君の下半身へ右手を伸ばしました。 
 股間へ手を触れると、わずかにショウ君の身体が震えました。 
「こんなとこで、もし誰か来たら・・・」 
「大丈夫、すぐに終わるから」 
 私はそうショウ君をなだめつつ、彼の股間を弄っていきました。 
 戸惑ったショウ君の様子とは裏腹に、呆気ないまでに股間は反応をしてきました。瞬く間に、ショウ君の穿くユニホームパンツの布地は大きく盛り上がり、カチンコチンになってしまいました。 
 しかしそんな状態に、ショウ君はますます慌てた様子になりました。 
「やっぱマズイって、やめようよ」 
「へぇ、こんな状態のまま、ショウ君は皆の所に帰るの?」 
 あえて私は、そんなショウ君の下半身を見下ろしながら意地悪っぽく問いました。 
 ショウ君は顔を真っ赤にさせて、すっかり窮してしまいました。 
「おばさんがそんな事するから・・・」 
「このまま、最後までするしかないよね?」 
「・・・・」 
 それ以上、ショウ君が反論してくる事はありませんでした。