前回の話

スマホからは、ほとんど泣き声のようになってしまっている早紀の声が漏れ続けている。
『あぁ、ダメ、またイッちゃうっ、高藤さんもイッてっ』
早紀は、ずっとあえぎ続けている。高藤は、まだイク気配もない感じだ。音声だけなので、二人がどんなセックスをしているのかは見えない。でも、見えない方が余計に色々な想像をしてしまう。

「どこに出して欲しいですか?」
高藤が質問する。


『な、中に。中に出して欲しいです』
早紀は、興奮しきったような声で言う。
「良いんですか? 赤ちゃん出来ちゃいますよ」
高藤は、そんな風に言う。
『良いの、出来てもいいから中に出して欲しいっ。高藤さんの精液、いっぱい出して欲しい』
早紀は、熱のこもった声で言う。女性が、中に出して欲しいと思うのは、身体だけではなく心も堕とされたからなのだろうか?
私は、射精でドロドロになった自分のペニスを見つめながら、私の粗末なモノでは早紀をそこまでの気持ちにさせられないんだろうなと、あらためて敗北感を感じていた。

「じゃあ、私の赤ちゃん欲しいって言って下さい」
高藤は、そんなことを言い始める。私は、高藤が私を喜ばせるためにしているのか、本当にそんな気持ちになっているのかわからなくなってきた。そして、私のペニスは射精したばかりなのに、おかしな程固くいきり立っている。
『ほ、欲しいです……。高藤さんの赤ちゃん欲しいっ。愛してる、愛してます! 中でイッて下さいっ』
早紀は、本気で言っているとしか思えない口調だ。マンネリ解消のためのちょっとしたスパイス……。高藤に性感マッサージを頼んだのは、その程度の考えだった。それが今は、心まで奪われてしまったような状況になってしまっている。私は、強い後悔を感じながらも、こらえきれずにペニスを再びしごき始めた。

「わかりました。たっぷり子宮に注ぎますよ」
高藤の声が響く。そして、肉がぶつかるような音も聞こえてくる。
『あっ、あんっ、気持ち良いっ、高藤さん、気持ち良いっ! 中に出してっ! 愛してるっ、キスしながら中に出してっ!』
早紀は、叫ぶような声で言う。そして、うめき声みたいな物しか聞こえなくなる。

私は、早紀がキスをしながら犯されている姿を想像し、嫉妬で身もだえしそうになる。そして同時に、突き抜けるような快感を感じ、一気に射精感が高まっていく。早紀が高藤に狂っているように、私も何かが狂ってしまったようだ。

そして、しばらくすると、ひときわ大きな早紀のうめき声が響く。
『すごい……高藤さんの、ドクンドクンってしてる……愛してる』
早紀は、うっとりしたような声で言う。
「ものすごくたくさん出ちゃいました。本当に良かったんですか? この量だと、本当に妊娠しちゃうかも」
高藤は、少し心配そうに言う。高まっていた興奮も、射精した事で落ち着いたのかもしれない。
『そうですね。でも、今さら心配になっちゃいましたか?』
早紀は、イタズラっぽく言う。まるで立場が変わったような口調だ。
「いや、そんなことはないですよ」
高藤は、そんな風に言いながらも少し慌てているように感じる。
『じゃあ、もっとして欲しいな。もう一回中に出して下さい』
早紀は、楽しそうに言う。
「中に出されるのは、そんなに気持ち良かったですか?」
高藤は、そんな質問をする。
『はい。中に出されると、求められてる気持ちになって幸せな気持ちになります』
早紀は、そんな風に言う。
「そうなんですね。でも、一回お風呂行きませんか? せっかくお湯張ったんだから、入りましょうよ」
高藤は、そんな提案をする。
『はい。一緒に入りましょ』
嬉しそうに言う早紀。そして、少しすると通話が終わった。高藤が、切ったのだと思う。私は、イキそうになっているペニスを握ったまま、この先はどうなるのだろう? と、不安になっていた。

でも、高藤からのアクションがないまま、1時間ほど経過してしまう。私は、ずっとスマホを気にしながら、ひたすら待ち続けた。すると、高藤からメッセージが届いた。

そこにメッセージはなく、ただURLだけが記載されている。URLからわかるが、クラウドストレージだ。私は、すぐにURLをタップしてサイトに飛んだ。

ストレージには、動画ファイルが置かれている。たぶん、メッセージで送るには大きすぎたのだと思う。私は、ドキドキしながら再生を始めた。

動画は、固定アングルで始まった。どこかにスマホを置いて撮っているような感じだと思う。ベッドの上には、高藤と早紀が乗っている。高藤が仰向けで寝転がり、早紀が彼に覆い被さって乳首を舐めている状況だ。

早紀は、全裸のまま高藤に奉仕を続ける。高藤は、
「気持ち良いですよ。上手だと思います」
と、落ち着いた口調で言う。
『本当ですか? どうしたらもっと気持ち良くなるか、教えて下さいね』
早紀は、そんな風に言いながら乳首舐めを続ける。指でも空いている方の乳首を触り、心を込めて奉仕をしているような感じだ。

そして、早紀は乳首舐めを続けながら、高藤のペニスをしごき始めた。早紀の小さな手が高藤の大きなペニスを握っていると、半分以上はみ出てしまっている。

「気持ち良いです。本当に上手ですよ」
高藤は、そんな風に褒め続ける。早紀は、嬉しそうに愛撫を続ける。私は、早紀がまるでヘルス嬢にでもなってしまったような気持ちになってしまった。自分の嫁が、他の男にヘルス嬢まがいのサービスをしている……。当然、ショックは大きい。でも、やっぱり興奮してしまう。

早紀は、乳首舐めから移動していく。高藤の下腹部を舐めていき、次第にペニスの方に舌を移動していく。早紀の舌が、高藤のカリ首回りを舐め回す。早紀が、他の男にフェラチオをする……。すでに何回も見た光景だが、こんなにはっきりと表情まで含めて見えてしまっていると、やっぱり強い動揺を覚える。

「舐めながら、睾丸の方を指で撫でるように触ってみて下さい」
高藤は、そんな風に指示をする。早紀は、言われるままに高藤の睾丸を触り始める。さするように、焦らすように触る早紀。高藤は、気持ちよさそうな顔になっている。早紀は、睾丸を触りながら、彼のペニスをくわえていく。

フェラチオしながら、睾丸を触り続ける……。私は、経験したことがない。気持ち良いのだろうか? なによりも、私がしてもらったことのない事を高藤がしてもらっている事に、嫉妬を感じてしまう。

「睾丸も舐めて下さい」
高藤は、今度はそんな指示を始めた。早紀は、ほとんど躊躇することなく高藤の睾丸を舐め始めた。私は、早紀が他の男の睾丸を舐めながらペニスをしごき続ける姿を見て、絶望的な気持ちになってしまった。セックスだけのつながりとは思えない姿だ。心まで奪われていくような、焦燥感でもだえそうな気持ちになってしまう。
最初は舐めていただけだが、早紀は睾丸を口に含むようにし始めた。高藤は、気持ち良いと言いながら優しく早紀の頭を撫でる。

早紀は、嬉しそうな顔をしながら、睾丸を口に含んで愛撫をし続ける。私は、もうやめてくれと思いながらも、どうしても目が離せないでいる。
「次は、アナルも舐めて下さい」
高藤は、さらにそんなことを言い始めた。私は、予想もしていない言葉に驚いてしまった。早紀は、その言葉にすら忠実に従っていく。

「あぁ、気持ち良い。上手ですよ」
高藤は、今までにないような声色になっている。本当に気持ちいいみたいだ。早紀は、
『もっと気持ちよくなって下さいね』
と、言いながら高藤のアナルを舐め続ける。

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