前回の話
【続きは出典元で】
香織は夢中でキスをしていたが、膣中の伸也のペニスが柔らかくなっていくのにあわせて、冷静さを取り戻していった。そして、慌てて伸也から顔を離し、立ち上がりながら伸也のペニスを抜いた。ペニスが抜けるとき、内臓が引きずり出されるような感覚になり、艶めかしい声が漏れてしまったがとにかく慌てて離れた。
床に散らばった下着や服を腕に抱え、部屋の隅に移動する。そして、慌てて服を着る。その途中でも、膣中から伸也のザーメンが流れ出てくる。香織は、中に出されてしまった現実に足が震え出す。
それでも、慌てて服を着る香織。
「香織さん、怒ってますか?」
伸也は、心配そうな顔で聞いてくる。香織は、泣きそうな顔の伸也を見て、
『お、怒ってなんかないわ。私も悪いし……。無かった事にしましょう。それが、お互いのためよ』
と、大人の発言をする。伸也は、その言葉が終わるかどうかのタイミングで、香織のことを抱きしめる。
「なかったことになんて出来ないです。僕は、一生忘れません」
そんな事を言う伸也に、香織は何も言えなくなってしまった。そして、彼に抱きしめられていると、忘れていたトキメキのようなものを感じてしまう事に戸惑っていた。
しばらくすると、香織は伸也のことを振り払うようにして、
『もう、帰らないと……。今日は、髪を切ってくれてありがとう』
と言った。
そして、引き留めようとする伸也を振り切って、部屋を出た。さっきは何人もいた美容師達もいなくなっていて、香織はホッとしていた。もしかして、聞かれていたのではないか? そんな心配をしていた香織は、胸をなで下ろしながら玄関のドアを開けた。後ろから、また連絡しますという伸也の声が聞こえたが、香織は何も答えず、振り返ることもなく去って行く。
(どうしよう……。今日って、安全日だったかしら? 私ったら、どうして中に……)
香織は、後悔と心配で胸が張り裂けそうだった。もしも妊娠してしまったらどうしよう? 夫とは毎回避妊をしている……。それ以前に、ここのところ夫とはセックス自体していない。香織は、駅ビルのトイレに入ると、慌ててショーツを引き下ろした。自分が持っている下着の中で、一番新しくて綺麗なものだ。ショーツには、流れ出た伸也のザーメンがたっぷりと付着していた。
(こんなに出されちゃったんだ……。あなた、ごめんなさい……)
香織は、夫への罪悪感でいっぱいだった。まだ、夫にも許したことのなかった膣内射精……。夫しか知らない香織なので、膣内射精をされたのは初めてのことだ。香織は、ティッシュで伸也のザーメンを拭い取っていく。そして、トイレに座ると、ビデを使って綺麗にして行く。
(これでいいかしら? でも、婦人科に行った方がいいのかしら? アフターピルを処方してもらった方がいいのかしら?)
香織は、半ばパニック状態でそんな事を考えていた。ただ、月経の周期から考えて、今日はほぼ安全日だ。しかし、まだ子作りをしていない香織は、特に周期を意識していなかった。そのため、心配が大きくなっていた。
すると、スゥっという感じで、膣奥からザーメンが流れ出てくる感覚があった。
(ま、まだこんなに?)
慌てる香織。そして、とっさに手を秘部に持って行き、指で触れて確認した。すると、ドロッとしたザーメンに触れ、ドキンとしてしまった。そして、伸也とのセックスを思い出してしまった。
夫のものとは比べものにならないほどの巨根……。それが、膣壁をこすり上げる度、今まで感じたことのない多幸感に包み込まれた。そして、射精寸前のペニスがより固さを増すのを感じたとき、気がつくと中に出して欲しいと叫んでいた。そればかりか、伸也のことを好きとも言ってしまっていた。
(私、どうかしてたんだ……。あなた、違うの。ごめんなさい)
香織は、夫への罪悪感で胸が潰れそうだった。でも、伸也が中に出した瞬間を思い出すと、子宮の奥がうずくような感覚になる。香織は、秘部に持って行った指を、そのままクリトリスにこすりつけ始めた。
(ダメぇ、こんな……私、なにしてるの?)
香織はそんな風に思いながらも、指がもたらす快感に指を止められずにいた。香織のクリトリスは、信じられない程固くしこっていて、いつものオナニーの時とは比べものにならないほどになっている。
『んっ、ふぅ』
香織は、思わず声が漏れてしまいそうになるのを必死でこらえながら、クリトリスをまさぐり続ける。あふれ出た伸也のザーメンで滑りが良くなっていて、快感も大きい。クチョクチョというかすかな音と、独特の匂いが広がっていく。香織は、痺れるほどの快感を感じながら、指を膣中に差し込んでいった。
(ダ、ダメぇ、こんな、あぁ、止まらない……。どうしてこんなに気持ち良いの?)
香織は、快感の大きさに戸惑いながらも、激しく膣中をかき混ぜていく。中指だけでは足りなくなり、人差し指と中指を挿入してかき混ぜていく。音も匂いも大きくなるが、止めることが出来ないでいた。
『んっ、くぅ、うぅ』
香織は、うめき声をあげる。そして、慌ててトイレの水を流す。大きな音が響き、香織のうめき声と卑猥な水音を隠してくれる。香織は、このチャンスに指の動きを大きくする。そして、右手と左手を入れ替えた。伸也のザーメンがたっぷり付着した指をくわえると、イヤラシく舐め始めた。
(凄く濃い……。あぁ、もっとぉ)
香織は、伸也のザーメンを飲み干しながら、もっと欲しいと思っていた。卑猥な匂いのする指をフェラチオでもするように舐めながら、膣中の指を激しく動かす。
『んっ、くぅ、イクぅ』
香織は、声を出す気もなかったのに、うめくように言葉を発しながら果てた。オルガズムに達して弛緩したのか、膣中から指を引き抜くと、伸也のザーメンが流れ出てくる。香織は、羞恥に顔が熱くなるのを感じていた。
しばらく放心状態だった香織。スマートホンの着信音で我に返った。慌てて画面を確認すると、伸也からのメッセージだった。先ほどのお礼と謝罪と、また髪を切らせて下さいという内容だった。香織は、迷ったが返信をせずにおいた。既読がついているはずなので、読んだのはわかってしまっていると思うが、香織は返信する気持ちにはなれなかった。
香織はスーパーで買い物をし、自宅に戻る。そして、夕食の準備を始める。ただ、その前にシャワーを浴びた。膣中まで綺麗にするようにシャワーを当て、指で掻き出すようにして伸也のザーメンを排出する。でも、膣中に指を入れた途端、伸也との激しいセックスがよみがえり、香織はもう一度オナニーをしてしまった。
果てたあと、荒い息遣いで床にペタンと座り込みながら、
(どうしちゃったのかしら? これじゃ、まるで淫乱みたい……)
と、自らの行動に戸惑っていた。
そして、気持ちを切り替えて料理を作り始めるが、フライパンの柄を握っても、キュウリを切っていても伸也の極太を思い出してしまう。そんな乱れた気持ちのまま料理を作り続け、あらかた出来上がった頃、孝治が帰宅した。
『お帰りなさいっ!』
香織は、弾かれたように夫の元に駆け寄る。そして、そのまま抱きつく。
「ただいま。どうしたの? なんか、犬みたいだよ」
笑顔で言う孝治。確かに、香織に尻尾があればブンブン振っているのが想像できるような感じだ。
『お疲れ様! もう、ごはん出来るからね』
笑顔で孝治に話しかける香織。いつも以上に元気で饒舌なのは、罪悪感の裏返しなのかもしれない。
『美味しい?』
香織が心配そうに聞く。集中できないまま料理をしたことで、まったく味に自信がない。でも、孝治は笑顔で美味しいと答える。孝治の性格から考えると、美味しくてもそうでなくても、きっと美味しいと答えるはずだ。
香織は、
(あなた、ごめんなさい。もう、絶対に裏切りません……)
と、心の中で思いながら、精一杯の笑顔を作り続けた。
「ねぇ、そろそろ子供作ろうか? まだ早いかな?」
なんの前触れもなく、孝治がそんな事を言ってきた。香織は、一瞬言葉の意味が理解できなかったが、すぐに意味を理解し、心の底から喜びがこみ上げてきた。
『嬉しい! 全然早くないよ。本当に嬉しい……』
香織は、言葉の途中で泣き出してしまった。それくらい、香織にとっては嬉しい言葉だった。
「ど、どうしたの? なんで泣いてるの?」
孝治は、涙の意味がまったく理解できないようで、オロオロするばかりだ。「ゴメンね、なにかイヤなこと言った?」
孝治は、泣き続ける香織にそんな言葉をかける。本心から心配しているのが、彼らしいのかもしれない。
香織は、悲しいのではなく嬉しいと言うことを説明し、泣きながら笑顔を見せた。そしてその夜、香織にとっては念願だった孝治とのセックスが始まった。先に孝治が風呂に入り、入れ替わりに香織が入る。香織は、もう一度念入り膣中を洗い清めた。夫とのセックスの最中に、流れ出てきてしまったら最後だ。そんな緊張感を感じながら、何度も洗う香織。
そして、タオルを身体に巻き付けた状態で寝室に入ると、孝治は、
「タオル、外してくれる? 香織の裸、見せてよ」
と、珍しく興奮気味の声で言う。香織は、驚き、不安な気持ちがわき上がっていた。
(何か、気がつかれてしまったのかしら?)
香織は、動揺しながらも、
『恥ずかしいよ……。電気消していい?』
と、言った。
「見せてよ。なんか、今日の香織セクシーだから……」
孝治は、そんな事を言う。香織は、心臓がドキドキし始めていた。
(何か、おかしいのかしら? バレてるの?)
香織は、ほとんどパニックになりそうだった。自分でも気がつかないうちに、浮気の形跡が現れてしまっている? そんな事を考え、脚が震えそうだった。
『ありがとう。でも、恥ずかしいな……』
香織はそんな風に言いながら、身体に巻き付けてあるタオルを外し始める。孝治の視線を感じながら、自分の身体におかしなところがないかと緊張していた。
「綺麗だね。本当に、セクシーだよ」
孝治は、興奮した声で言う。香織は、恥ずかしさに顔を赤くしながら孝治の元に歩み寄る。そして、ベッドに潜り込んだ。
すると、孝治が興奮した顔のまま香織に抱きついてきた。そのままキスをして、荒々しく舌を差し込んでくる。香織は、驚き戸惑いながらも、夢中で舌を絡めた。夫にこんなにも情熱的に求められるのは、いつ以来だろう? そんな事を考えながら、香織は幸せな気持ちになっていた。そして、同時に罪悪感も大きくなっていく。
孝治は、興奮した様子のまま香織の胸にむしゃぶりつく。そして、乳首を舐めていく。
『うっぅ、あなた、電気……恥ずかしいよぉ』
香織は、恥ずかしそうに言う。でも、恥ずかしいだけではなく、今の身体を明るい照明の下で見られたくないという気持ちが大きい。他の男に抱かれた身体……。明るい所で見られたら、何か気がつかれてしまうかもしれない。そんな、保身的な気持ちが言葉になった感じだ。
孝治は、リモコンで照明を操作し、常夜灯だけにする。薄暗くなり、ホッとする香織。暗くなったことで、やっとセックスに集中できたのか、快感が大きくなる。
『あっ、あっっ、んぅふぅ、あなた、気持ち良い。愛してる』
香織は、あえぎながらそんな事を言う。孝治も、愛してると言いながら香織の乳首を責め続ける。香織は、久しぶりの孝治の愛撫に、本当に幸せだなと思っていた。でも、同時に、昼間の伸也の愛撫も思い出していた。彼の舐め方は、もっと巧みだった。焦らすように、そして、緩急もつけていた。
孝治の愛撫は、ただ激しいだけだった。香織のことを感じさせようと言うよりは、乳首を舐めたくて舐めているという感じがする。
(ダメ、比べちゃダメなのに……)
香織は、そう思えば思うほど、伸也の愛撫を思い出してしまうのを感じていた。孝治は、興奮した感じのまま、香織の秘部を触り始めた。
『あぁっんっ、あなた、恥ずかしい』
香織は、とっさにそんな事を言った。しっかりと洗い流してはいるが、もしかしてまた伸也のザーメンが流れ出てきてしまったらどうしよう? そんな畏れを抱いていた。でも、孝治は興奮したまま秘部を触り続ける。乳首を舐めるのは止まってしまっている。
(伸也くんは、同時にしてくれたのに……)
香織は、ついそんな事を思ってしまった。孝治は、クリトリスあたりを、ただこするようにしか触らない。包皮を剥いたりもせず、なんとなくこすり続けている。それでも、香織は幸せだったし、快感も感じていた。
『あっ、んっ、アァンッ、あなた、気持ち良い。今度は私が……』
香織はそう言って、孝治の乳首を舐め始めた。本当は、もっと孝治の愛撫を受けていたいという気持ちがあったが、なにかがバレてしまうのではないかという気持ちが強く、逃げるように体勢を入れ替えた。
香織は、孝治の乳首を舐めながら、勃起して固くなったペニスを握った。いつも以上に固くなっている感じはするが、香織はその大きさに驚いていた。
(……こんなサイズだったかしら?)
香織は、孝治のペニスを握りながら、その小ささに戸惑っていた。伸也のペニスは、それこそ指が回りきらないようなサイズ感だった。ペットボトルでも握っているような、そんな感覚だった。
孝治のペニスは、指が完全に回りきり、人差し指と親指が重なってしまっている。香織は、そんな事を考えながら、孝治の乳首とペニスを愛撫し続けた。
「香織、ダメだよ、イッちゃう」
孝治は、すぐにそんな声をあげる。香織は、慌ててペニスから手を離し、
『あなた、来て……。もう、我慢できないです』
と、焦れたような声で言った。でも、実際は香織はそこまで高まってはいない。どうしても、伸也の愛撫と比べてしまい、物足りないと思ってしまっていた。
孝治は、すぐに香織に覆いかぶさる。そして、そのままペニスを挿入した。
『あっ、んっ、あなた、愛してる』
香織は、内心戸惑いながら言った。
(こんなに違うの? まだ、全部入ってないのかしら?)
香織は、そんな事を考えた。でも、孝治はそのまま腰を振り始める。孝治の下腹部が香織の下腹部に当たり、ペニスが根元まで入れられていることがわかる。
(長さが違う? ……太さも全然違う)
香織は、比べてしまっていた。伸也に同じ日に抱かれたせいで、比べようと思わなくても比べてしまう。
「香織、愛してる」
孝治は、そんな事を言いながら腰を振る。その動きは、激しいが単調だ。
『わ、私も、愛してる。あなた、気持ち良いです』
香織は、そんな言葉を漏らす。でも、伸也との絶叫してしまうようなセックスとは、ほど遠い。
「香織、イク、出すよ!」
孝治は、興奮しきった声で言う。
『イ、イッてっ! 私もイクッ!』
香織は思わず叫んだ。でも、
(もうイクの? まだ、1分も経ってない……)
と、思っていた。でも、孝治はそのまますぐに射精を開始してしまった……。
『あなた、愛してる。赤ちゃん出来るかな?』
香織は、孝治を見つめながら言う。でも、
(いま出来ちゃったら、どっちの赤ちゃんかわからなくなっちゃう……)
と、不安な気持ちになっていた。孝治は、嬉しそうに、
「きっと出来るよ。愛してる」
と言って、キスをしてきた。香織は孝治とキスをしながら、体が火照って子宮の奥のあたりがうずくのを感じていた。
次の日、夫を送り出したあと、香織はオナニーをした。この前のように、キュウリに2重にコンドームを装着して膣中に挿入した。
『うぅっ、ヒィアァ、ダメぇ』
香織は、子宮口にキュウリが押し当たると、こらえきれずに声をあげた。夫のものでは少しも届かないところを刺激され、一気に快感の虜になる香織。そのまま、キュウリを激しく抜き差しし始めた。
キッチンで、ショーツだけ脱いだ状態でオナニーをする姿は、はしたなくて卑猥な感じだ。香織は、夢中でキュウリを抜き差ししながら、
『あっ、あっ、あんっ、奥……凄いの……あぁっ! ダメぇ』
と、声を出しながら感じていた。そのまま、激しく抜き差しを続ける香織。
(……もっと大きかった……。もっと、反ってて太かった……)
香織は、つい伸也のものと比べてしまっていた。もう、夫のペニスなど、考えもしなくなっていた。
『うぅあぁ、イ、イクぅ』
香織は、頭が真っ白になりそうなのを感じながらうめく。すると、唐突にスマホが鳴った。
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