前回の話

私は、夢中でキスをしながら腰を振った。常連のお客さんとキスをしている優花を想像しながら、狂ったように腰を振り続けた。
激しく舌を絡めながら、お客さんともこんなふうにキスをしたのだろうか? そんなことを想像してしまっていた。しばらくキスをしながら腰を振っていると、あっという間にイキそうになってしまう。
『すごく固いよ。やっぱり興奮してるんだね。ちょっと上になるね。フフ、口開けてみて』
優花は私の下から抜け出し、私に騎乗位でまたがると、私のアゴを軽く持ち上げるようにしながら言う。
私は、言われるままに口を開けた。すると、優花が少し上から唾液を垂らしてくる。口の中に優花の唾液が入ってきて、妙に熱い感じがした。
優花は、慣れた感じで大量の唾液を私の口の中に垂らしてくる。私は、強い興奮を感じながらそれを飲み干す。どうしてその常連客はこんなことをしてもらいたいのだろう? と、疑問に感じていたが、やられてみてわかった気がする。

『美味しい?』
優花は、上ずった声で質問してきた。私は、黙ってうなずく。すると、優花はさらに唾液を垂らしてきた。私は、興奮しながらそれを飲み干していく。
「お客さんとは、キスだけでイッちゃったの?」
私は、弱々しく質問した。さっき感じた怒りのテンションは、唾液を飲まされたことできれいに無くなってしまった。

『うん。だって、ずっと焦らされてる感じになってたから……。前のお客さんに、乳首舐められちゃったから……モヤモヤしてたの』
優花は、少し申し訳なさそうに言う。私は、嫉妬を感じながらも興奮してしまった。
『悠人、すごく気持ちいいよ。やっぱり、入れてもらうのが一番気持ちいい』
優花はそう言って、腰を動かし始めた。優花の膣は驚くほど熱く感じ、不規則に収縮するように脈打っている。
「そのお客さんには、それ以上のことをしなかったの?」
私は、すっかりと疑ってしまっている。キスでイカされたら、それ以上のことも許してしまうのではないか? そんな疑念が大きくなるばかりだ。

『……怒らない?』
優花は、迷った挙げ句という感じで言う。私は、やっぱりなという気持ちで息が詰まりそうになっていた。でも、
『あれ? ビクンビクンってなってるよ。怒るどころか興奮しちゃってるの?』
優花は、小悪魔っぽい顔で言ってくる。私は、そんなことはないと否定しながらも、興奮が強くなるのを感じていた。

『あのね。私がなにかしたわけじゃなくて、お客さんに舐めてもらったの』
優花は、恥ずかしい感じとイタズラっぽさが入り混じったような口調で言う。私は、乳首を舐められたのかと質問した。
『違うよ。クリを舐めてもらったの』
優花は、そんなカミングアウトを始めた。私は、どういうことなのかと質問した。お店では、オプションで上半身裸になることはあると聞いている。でも、下半身に関しては一切脱ぐことはないはずだ。
『どうしても舐めたいっていうから……。ゴメンね。怒ってる?』
優花は、そんな風に質問してくる。私は、怒ってはいないと答えた。
『フフ。そうだと思った。だって、ビクンビクンしっぱなしだもんね。やっぱり、ヘンタイさんだ』
優花は、楽しそうに言う。私は、そんなことはないと否定しながらも、やっぱり興奮が隠せない。
『最初は断ろうと思ったんだけど、ずっとエッチな気分になってたから……。ゴメンね。でも、舐めてもらっただけだから』
優花は、そんな風に謝りながらも、微妙に腰を動かし続けている。私は、さっきからずっと射精しそうな感覚のまま焦らされているような感じだ。

私は、どんなふうに舐められたのか質問した。
『ベッドに私が座って、お客さんがひざまずいて舐めてくれたよ。すごく濡れてたから恥ずかしかったけど、すぐに気持ちよくなっちゃったの』
私は、すごく濡れていたという言葉だけでもショックを受けてしまったが、気持ちよくなったという言葉にもショックを受けてしまった。

結局、好きな相手ではなくても、乳首やクリトリスを舐められると気持ちよくなってしまうのだなと理解した。私のせいでこういう状況になっているのはわかっているが、それでも他人に舐められて感じてしまう優花に、裏切られたような感情を持ってしまう。

私は、イッたのかと聞いた。
『うん。何回もイッちゃった。だって、すごく上手だったし、声出しちゃダメって思ったら頭真っ白になっちゃった』
そんな風に言う彼女。私は、どうして声を出せないのか質問した。
『だって、女の子の受け身はなしのお店だから。女の子が声出したら、バレちゃうでしょ』
優花はそんな説明をした。そして、彼女は腰の動きを早くしていく。
『ゴメンね。数え切れないくらいイカされちゃったの。あんなに感じたことないから、気持ちよすぎてちょっと泣いちゃったんだ』
優花はあえぎ声混じりに言う。私は、本当に舐められただけなのか質問した。そこまでされて、我慢できるとは思えなかったからだ。

『ご、ごめんなさい。シックスナインしちゃった。お口でしちゃった』
うわずった声で言う優花。すごく興奮しているようだ。私は、口に出されたのかと質問した。
『うん。お口に出されたよ。いっぱい出されちゃった』
優花は、やっぱり興奮したような声で言う。私は、
「の、飲んだの?」
と、聞いた。私は、嫉妬と不安でいっぱいだったが、他人の精液を飲み干す優花を想像して心臓が壊れるんじゃないかと思うほどドキドキしていた。
『飲んでないよ。全部吐き出したよ。安心して』
優花は、そんな風に言う。でも、安心できる話でもないと思う。
私は、本当に最後まではしていないのかと質問した。
『してないよ。でも、入れてほしいって思ってた。ごめんなさい』
私は、その言葉を聞いてあっけなく射精を始めてしまった。普通にセックスするよりも、遥かに大きな快感にうめき声を上げながら、優花に強く抱きついた。

『……ゴメンね。怒ってる?』
優花は、甘えた声で聞いてくる。私は、怒っていないことと、興奮してしまったことを告げた。そして、興奮してしまってゴメンねと謝った。
『いいよ。興奮してくれたほうが、私も気が楽だから。ねぇ、悠人さえよかったら、もっと稼げるお店に移ろうかな?』
優花は、真剣な口調で言う。私は、どういう意味なのかと聞いた。でも、質問しながらも、正直意味は理解している。

『うん。普通のヘルスとか……。そのほうが、全然稼げると思うし……。早く楽になりたいもんね』
優花は、そんな説明をする。
「そ、それは……。優花は嫌じゃないの?」
私は、弱々しく言うばかりだ。
『うん。だって、今でも無理やり触られたり舐められたりするんだから、どうせだったらお金になる方がいいでしょ?』
彼女は、明るい口調で言う。でも、早く借金を返すために、健気にそう言ってくれているのだと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
私は、うなずいた。
『じゃあ、早速段取りするね。これで、もっと早く楽になれるね』
微笑む彼女。でも、気のせいかもしれないが、彼女は妙に興奮しているように見えた。

そして、1週間後に彼女はM性感嬢からファッションヘルス嬢に変わった。初日、すごく疲れた感じで帰宅した彼女。私は、大丈夫だった? と、質問する。
『うん。お店の人も優しいし、お客さんもいい人ばっかりだったよ』
優花は、疲れた顔で言う。彼女が務めるヘルスは、高級店という位置づけだそうだ。料金が高いので、客層も悪くないそうだ。でも、客層が良いとか悪いとかあるにしても、お客さんと性的な行為をしているのは変わらない……。

私は、本当は何をしてきたのか聞きたい気持ちだった。でも、疲れた彼女の顔を見て、何も聞けなくなってしまった。そして、2週間ほどは優花は疲れ切って帰ってくる感じだったが、徐々に余裕ができてきたようで、元の明るい元気な感じに戻ってきた。
それから1週間ほど経過すると、久しぶりに優花がセックスをしようと言ってきた。
優花は、M性感のときのように私を興奮させようとはしなくなっていた。お店でのことを話したりもしないし、セックスもごくごくノーマルなものになっていた。というよりも、私を責めることがほとんどなく、受身的なセックスになっていた。

私は、いろいろと聞きたい気持ちになりながらも、きっとツラい思いをしているのだろうなと思い、何も聞けなくなっていた。
ただ、知りたいという気持ちは強くなるばかりで、私は彼女がどこで働いているのか調べることにした。私は、彼女が働いているヘルスの場所はおろか、名前すら知らない状態だ。

私は、朝家を出たあと、会社に行かずに駅で優花を待ち伏せた。今日は、午前中は客先に行くということにしておいた。

1時間ほどすると、優花がやってきた。私は、見つからないようにコソコソと隠れながら彼女の後を追う。電車に乗って移動し、南千住で降りた。そして、尾行を続けると、彼女が入っていったお店はヘルスではなくソープランドだった……。

私は、足が震え始めていた。よりによって、ソープランド……。口や手だけではなく、最後までするお店だ……。私は、激しく動揺しながら、その場を立ち去った。スマホで検索すると、そのお店は高級店だった。
驚くほど高い料金が設定されている。そして、口コミや掲示板などを見ると、そこのソープは生挿入で、中出しできるお店だそうだ……。
私は、信じられない気持ちだった。コンドーム無しで挿入すること自体驚いたのに、中にまで出すことができる……。しかも、高級店ではそれが当たり前だという。いくらピルを飲むとはいえ、あまりにリスクが高い気がする。

私は、彼女が私に嘘をついてソープで働いていることに怒りを感じていた。でも、私が怒る資格もないとも思った。

私は、掲示板などで調べた。すると、ミライというのが彼女のお店での名前だとわかった。入店したタイミングや背格好でそうだと判断した。
評判は、ものすごく良い。サービスが良いしルックスもいい。何よりも、スレていないところがたまらないという評価みたいだ。

私は、匿名の男性たちが妻の身体のことや、プレイの内容を書いているのを見て手が震えてしまった。でも、信じられないほどに興奮もしている……。

私は、その日以来、優花……ではなくミライのことを書き込んだ掲示板を読むようになってしまった。そして、読みながらオナニーをする……。そんな、最低な日々を過ごすようになっていた。

日に日に知りたいという気持ちは強くなっていき、とうとう我慢できずに優花のプレイを盗撮しようと思い至った。とは言っても、具体的に方法を思いついたわけではない。優花のカバンに仕込むにしても、バレてしまうリスクが高いと思う。
私は、大学時代の友人に頼むことにした。彼は、優花と面識がない。私は、お気に入りのソープ嬢が、他のお客さんにどんな接客をしているのか知りたいという嘘を付き、彼に盗撮用のカメラを仕込んだバックを渡した。もちろん、ソープランドの料金は私が持つことになるので、かなり痛い。でも、どうせ半分程度は優花の手に渡るはずなので、申し訳ないなと思いながらも彼に料金分を渡した。

「あんまりマジになるなよ。風俗嬢なんて、どうせろくなもんじゃないんだから。結婚してるんだろ? 嫁さん泣かせるようなことはするなよ」
彼は、そんな風に言う。昔から、見た目のチャラさに反して真面目な男だ。私は、こんなことをお願いして申し訳ないなと思いながらも、彼が優花に生で挿入し、中にまで出すのだろうか? と、不安と嫉妬と興奮がグチャグチャになっていた。

そして、2時間ちょっと経過し、彼が戻ってきた。
「いや、すげぇイイ女だったよ。お前がマジなるのもわかるわ。ほらよ、ちゃんと撮れてるはずだぜ」

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