前回の話

妻は、雅治の上で腰を動かし続けている。全裸になっている雅治に対して、妻はまだ着衣のままだ。スカートはまくれ上がり、穴あきのはしたないショーツも丸見えだ。

『イッて。全部中に出して。雅治に孕ませてもらいたいの』
妻は、感極まったような口調で言う。僕は、妻の心がすっかりと雅治に奪われてしまったんだなと実感した。

「あぁ、気持ちいいよ。すごく締めつけてくるよ。でも、服脱ごうよ。それに、ちゃんとベッドに行こう」
雅治は、冷静に言う。確かに、玄関でこんなに激しいセックスをするのは、あまりにも常軌を逸していると思う。
『ダメぇ、欲しいの、好き……。雅治、ずっとこうして欲しかったの』
妻は、いつもの姉さんぶりも消え、すっかりと乙女みたいになっている。
「ダメだよ。こんな場所じゃ、ただの性欲処理みたいじゃん。ちゃんとベッドで愛し合おうよ」
雅治はそんな風に言う。すると、妻は渋々という感じながら、わかったと言って立ち上がり始めた。そして、雅治も立ち上がってベッドに移動する。

雅治は、妻の服を脱がせ始める。妻は、恥ずかしそうな顔をしながら、服を脱がされていく。僕とする時は、いつもバスタオルを巻いた状態でスタートする。こんな風に脱がせた事なんて数えるほどしかないと思う。ムードも何もなく、言ってみればルーティーンみたいなセックスと言えるのかもしれない。

「マジか、ブラもエロいヤツなんだ」
雅治は、驚いたような声をあげる。妻が身につけているブラジャーは、ショーツとペアの穴あきのものだった。下着としては、まったく意味が無いものだが、男を奮い立たせるという意味では、100点と言ってもいいようなデザインだ。

『う、うん。興奮する? こうでもしないと、私ババアだから』
妻は、モジモジと恥ずかしそうに言う。5歳年下の雅治を興奮させるために、妻なりに工夫をしたらしい。いじらしいというか、健気だなと思う。
「全然そんな事ないって。なんにもしなくても興奮するよ。でも、その下着着けてると、もっと興奮しちゃう」
雅治はそう言って妻にキスをした。さっきの激しすぎる感じではなく、優しい感じのキスだ。でも、舌が濃密に絡み合っているのが見える。
そのキスは、長かった。途中、腰が落ちそうになる妻を抱えるようにしてベッドに寝かせた雅治……。その間も、一度もキスは途切れない。雅治は、妻にキスをしながら乳首を触り始めた。
穴あきブラから出てしまっている乳首……。雅治は、キスをしながら指でこね回す。
『んっ、んぅふぅ』
妻は、キスを継続しながら吐息を漏らしていく。

僕は、妻が遠くに行ってしまったような気持ちになった。こんなにも熱心にキスを続ける2人……。もう、僕が入る余地はないのではないかと思ってしまう。

そして、長いキスは終わった。
『……キスでイッちゃった……。雅治、どうしよう……好き……好きなの』
妻は、困ったような、泣きそうなような声で言う。
「……どうもしなくて良いよ。だって、俺も好きだから。アイツには内緒で、恋人同士になれば良いんじゃない?」
雅治は、そんな提案をする。
『……ダメだよ……。そんなの、悪いし……』
妻は迷っているような感じながらも、一応、そう言ってくれた。
「悪いって、今は? もう、充分悪いでしょ』
笑いながら言う雅治。
『だって、これは公認だし……』
妻は、言いづらそうに答える。
「じゃあ、全部話してる? 愛してるって言ったとか、中出しせがんだとか、言えてるの?」
『そ、それは……』
「でしょ。だから、秘密の恋人になろうよ」
『……考えとく』
妻は、そんな風に言った。僕は、激しい焦燥感で身が焦げそうだった。

「じゃあ、続けようか? どうして欲しい?」
雅治は、優しい口調で質問する。すると、妻は、
『じゃあ、私がする。したいの』
と、言って、雅治のペニスをくわえ始めた。気持ちのこもったようなフェラチオを続ける妻。雅治は、時折気持ち良さそうな声を漏らす。

「すごく気持ちいいよ。もう、充分だよ。入れてもいい?」
雅治は、そんな風に質問する。
『まだダメ。もっと舐めたいの。大きいし、すごく固くなってる。あぁ、舐めてるだけでドキドキしちゃう』
妻はそんな事を言いながら、フェラチオを続けていく。ペニスだけではなく、睾丸を口に含んだり、お尻の穴まで舐めている。
「あぁ、ヤバい。気持良すぎるよ。もう我慢出来ない」
雅治は興奮した口調で言うと、妻をベッドに押し倒した。
『好き? 私のこと、本当に好き?』
妻は、雅治を見つめながら質問する。
「好きだ。本当に好きだよ」
雅治も、真剣に言い返す。そして、コンドームなしのペニスを妻の膣口にあてがった。
『来て。好き……大好き』
妻は、甘えたような声で雅治に挿入をおねだりする。
「大丈夫なの? 本当に出来ちゃうかもよ」
雅治は、真面目に質問する。
『大丈夫。出来ても良いから……。雅治に、中に出してもらいたいの』
妻は、熱っぽい声で言う。雅治は、黙ってうなずくと腰を押し込んでいった。
『うぅ、あぁ、凄い……』
妻は、感動したような声をあげる。雅治は、いちんば奥までペニスを挿入すると、そのまま動きを止めた。一番奥までペニスを挿入したまま、動かない雅治。ただ、妻のことを真っ直ぐに見つめているだけだ。
『雅治、奥にギュッと当ってるよ』
妻は、いつもの強気な顔がウソのように、可愛らしく媚びているような雰囲気だ。雅治は、妻を見つめたまま何も言わない。

妻は、モジモジと腰のあたりを動かし始める。動かしてもらいたくて仕方ないという雰囲気だ。そして、それでも動かない雅治に、
『いじわる……』
と、軽くすねたように言った後、腰を動かし始めた。正常位で繋がっていながら、下の妻が動いている姿は、はしたないとか浅ましいという言葉がぴったりだ。

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