前回の話

私は、あっさりと射精してしまっていた。ひな子が、元カレと濃厚に舌を絡めながらキスをしている……。しかも、我が家のソファの上で、コンドームもなしで繋がったまま……。

「ずっと俺のこと想ってたの?」
元カレは、嬉しそうに聞く。
『うん。一日中じゃないけどね。一日一回は思い出してたよ』
ひな子は、照れた顔で言う。
「そっか。ありがとう。ホント、俺ってバカだな」
そう言って、元カレはまたキスをした。そして、さっきよりも力強く腰を振る。
『ダメぇ、そこダメ、うっぅっ、気持ちいい。思い出しちゃう、蒼大とのエッチ、思い出しちゃうっ』
ひな子は、うわずった声で叫ぶ。戸惑いと罪悪感が混じったような口調だ。
「ひな、すごく気持ちいいよ。やっぱり、お前が一番だよ」
元カレは、あえぎながら言う。本当に気持ちよさそうだ。こうやって、二人がセックスをしてしまうのは、予想はついていた。でも、実際に目の当たりにすると、強いショックを受ける。自分で段取りをしておいてこんな風に後悔するなんて、マッチポンプも良いところだと思う。

『今頃わかったの? もう、遅いよ。……バカ』
ひな子は、感傷的になっているように見える。もしかして、私との結婚を後悔しているのかな? と、不安になってしまう。
「ホントだな。ひな、ずっと好きだったぜ」
彼はそう言って、ひな子にキスをする。そして、力強い腰の動きをする。ひな子は、元カレとキスをしたまま脚がピンと伸びたり、爪先がギュッと丸まったりしている。本当に気持ちよさそうだ。
『ダメぇ、またイッちゃうっ、蒼大、イッちゃう、ひなイッちゃうのっ!』
切羽詰まったような声で言うひな子。そして、彼にしがみつくように抱きついている。
「良いよ、たくさん感じろよ。俺のが一番だって、思い出せよ!」
元カレは、夢中で腰を振りながら言う。かなり感情が高ぶっているようだ。
『ダ、ダメ、そんな事言っちゃ、うぅっ、ダメぇ』
ひな子は、泣きそうな声を出す。
「旦那とは、こんなに気持ちいいのか? 俺とじゃなきゃ、ダメだろ? ほら、もっとイケよっ!」
元カレは、ムキになったような感じだ。ひな子は、さらに力強くなった腰の動きに、のけ反り気味になりながらあえぎ続ける。髪を振り乱し、泣いているような声であえぎ続けるひな子は、今まで一度も見たことがないようなエロい顔だった。

『き、気持ちいいもん。耕作さんとのエッチ、すごく気持ちいいもん!』
ひな子は、泣きそうな声で言う。私は、ひな子のそんな言葉が嬉しかった。でも、実際はどう見ても私とのセックスよりも、元カレとのセックスの方が感じているようだ。すると、彼は動きを止めた。そして、少しすねたように、
「だったら、旦那に抱いてもらえよ」
と、言う。すると、ひな子は無邪気な笑みを見せながら、
『あれれ~? 焼きもち焼いてるの?』
と、嬉しそうに言う。
「そ、そんなんじゃないって」
慌てて否定する元カレ。
『ふふ。可愛い。蒼大って、昔からそういうとこあるよね』
ひな子は、本当に嬉しそうだ。元カレは、ブツブツ言いながらも、まんざらではない様子だ。すると、
『じゃあ、動いてくれないなら私が動くね』
と、ひな子は言う。そして、繋がったまま体勢を変え始めた。正常位のような体位から、騎乗位に変わっていく。しかも、ペニスを抜くことなく……。私は、強い敗北感を感じながらも、射精したばかりのペニスをしごき始めた。こんなに固くなるのは、いつ以来だろう? そんな事を考えながら、腰を振るひな子を見つめていた。

『うぅ、やっぱりすごいね。こんなに奥まで来てる……。子宮にググッと当ってるよ。わかる?』
ひな子は、本当に気持ちよさそうだ。子宮に当るほど奥まで入れられて、痛くないのだろうか? 巨根は、痛いと聞く。デカければ良いわけではないとも聞く。でも、実際はどうなんだろう? 少なくても、ひな子を見ていると大きければ大きいほど気持ちいいのではないかと思ってしまう。

「わかるよ。ひな、奥好きだったもんな。旦那には、ちゃんと奥まで突いてもらえてるの?」
元カレは、そんな質問をする。私は、ズキンと胸が痛んだ。私のペニスは、いまだかつてひな子の膣奥に突き当たったことがない。単に、長さが足りない。
『う、うん。ちゃんとしてもらってるよ』
ひな子は、そんな風に言う。とっさにウソをついた理由はわからないが、余計にみじめな気持ちになってしまった。
「そっか、じゃあ、今日は俺がたっぷり子宮にキスしてやるからな」
元カレは、そんな風に言う。
『うん。いっぱいキスして』
そう言って、ひな子は腰を動かし始めた。滑らかで、よどみのない動きをするひな子。何年も経っているのに、息がピッタリ合っているように感じる。
『あっ、うぅぅ、やっぱり凄い……。気持ちいい……気持ちいいのっ』
ひな子は、腰を激しく上下に動かしながら言う。私は、ひな子と騎乗位でする事はほとんどない。ひな子が恥ずかしがるので、ほとんど正常位ばかりだ。でも、その恥ずかしがる姿も、実は演技だったと想うと複雑な気持ちになる。
「ひな、スゲぇ気持ちいいよ。ほら、これ好きだろ?」
そう言って、彼は下からひな子の乳首を触り始める。両方の乳首を、かなり強く摘まんだりしている。
『うぅあっ、もっと、もっと強く、うぅあっ! 気持ちいいっ! 乳首気持ちいいよぉ』
ひな子は、甘えたようなあえぎ方をしている。もう、罪悪感などは感じていないように見える。ひな子は、乳首を触られ始めて、腰の動きを変えた。上下に動かすのではなく、前後に揺さぶるように動かしている。
「良いねぇ。やっぱ、騎乗位うまいよな」
彼は、満足そうな口ぶりだ。
『うぅ、ヤバい、もうイッちゃう……。イッちゃうよ、イクっ、イッちゃうっ! イッても良い? 蒼大、ひなイッちゃうっ!』
腰を卑猥にグラインドさせながら、ひな子が叫ぶ。私が知らない淫らな姿だ。
「俺もイキそう……出すぞ、ひな、出すからな!」
『イッてっ、顔にかけてっ! いっぱいお顔にかけてっ!』
ひな子は、はしたない言葉でおねだりをした。慌てて体勢を入れ替え、ひな子の顔に向けてペニスをしごく彼。すぐに射精が始まった。
『キャッ、あぁ、熱い、うぅ』
ひな子は、顔中にザーメンをかけられながら、恍惚とした表情になっている。元カレのペニスからは、大量にザーメンが放出され続ける。すると、ひな子は口を大きく開け、ペニスをくわえてしまった。
「うぅ、ヤバい。もっと吸って」
元カレは、気持ち良さそうにうめく。すると、ひな子の頬がギュッとすぼまる。強く吸っているような感じだ。

『ふぅ。いっぱい出たね。ドロドロになっちゃった』
ザーメンまみれの顔で、ニコッと笑うひな子。頬や右のまぶたにもかかっていて、ひな子は片目を閉じている。他人のザーメンで顔中ドロドロにしているひな子を見て、私はうめきながら射精をしていた。こんなに立て続けに射精をしたのは、もしかしたら初めてかもしれない。
「飲んだ?」
『うん。飲んじゃった』
「相変わらず好きだな。マズいんじゃない?」
『そんなことないよ。だって、そ、蒼大のだから……』
照れ臭そうに言うひな子。
「嬉しいよ。本当に嬉しい」
元カレは、無邪気に喜んでいる。
『こんなに出して……。蒼大はまだ若いんだね』
そう言って、顔中のザーメンを指で集め始める。そして、それを口に持って行き、飲み干していく。
『ごちそうさま。糖尿は大丈夫みたいだね』
ひな子は無邪気に笑いながら言う。元カレは、ありがとうと言い続ける。
『じゃあ、そろそろ時間だよ。私も、シャワー浴びないと……』
ひな子は、名残惜しそうな様子だ。元カレは、慌ててパンツやズボンをはき始める。
「今日は、ありがとうな。これ、俺のline。もし良かったら、連絡くれよ」
『……うん。気が向いたらね。期待しないように』
ひな子は、おどけた感じで言う。でも、嬉しそうな感じが丸わかりだ。
そして、二人はリビングを出て行った。

私は、グッタリしてしまった。セックスをしてしまうだろうなと予想はしていたが、こんなに濃厚に、こんなにも気持ちの通ったセックスをするとは、予想出来ていなかった。

私は、グッタリとしながらも、玄関の動画も確認した。すると、二人は別れ際、5分近くも玄関でキスをしていた。
『キスでイッちゃった……』
恥ずかしそうにひな子が言う。元カレは、またねと言って出ていった。私は、ひな子との結婚生活はなんだったのだろう? と、思ってしまった。夫婦として2年生活をしているのに、元カレにまったく勝てていないように感じる。
私は、つらい気持ちで動画を消した。でも、ふと気になってリビングの動画に戻る。すると、ひな子はソファの上でオナニーを始めていた。着衣のまま、スカートの中に手を差し込みまさぐる彼女……。何度も元カレの名前を口にしながら、少なくても2回はイッていた……。

私は、ベッドに戻り、スヤスヤと幸せそうに眠るひな子を見つめた。いま、どちらの夢を見ているのだろう? 私? それとも、元カレ? 私は、自分がしてしまったことの大きさに後悔をしながら眠りについた。

次の朝、ひな子はいつも以上にハイテンションだった。そして、私にやたらと甘えてくるような感じだった。嘘のつけない性格というか、わかりやすいなと思ってしまう。でも、そんなひな子が大好きだとも思う。元カレと浮気をされているのに、私はひな子を少しも憎むことができない。それどころか、執着心がより強くなった気がする。
スワッピングとか、妻の貸し出しプレイをする人たちは、夫婦仲がすごく良いと聞く。なんとなく、その意味がわかった気がする。

『じゃあ、お仕事頑張ってね! あなた、愛してる』
そう言って、キスをしてきたひな子。私は、玄関で5分以上キスをしていた二人を思い出してしまった。嫉妬に任せて彼女を抱きしめ、舌を差し込んでかき混ぜる。少し驚いた感じだったひな子。でも、すぐに抱きついて舌を絡めてきてくれた。
『どうしたの? 今日は激しいね。ダメだよ、したくなっちゃったじゃん……』
ひな子は、顔を赤くして恥ずかしそうに言う。私は、一瞬遅刻覚悟でセックスをしようかと思った。でも、今日は重要な約束があることを思いだし、ゴメンねと言って家を飛び出した。

私は、一日中気になってしまった。朝、ひな子をその気にさせておいて、何もせずに出かけてしまった。申し訳ない気持ちと、大丈夫かな? と言う気持ちで気が気ではなかった。
そして、夕方に近づくにつれ、欲求不満になったひな子が、元カレを呼んでいるのではないか? そんな心配で胸が押しつぶされそうになってしまった。少しでも早く帰らないと……。そんな風に思っていたのに、ひな子に今日は少し遅くなるとメールをしてしまった。
私は、自分でも何をしているのだろう? と、混乱してしまった。でも、混乱しながらも、私のペニスは異常なほどいきり立ってしまい、席を離れることが出来なくなってしまった……。

そして、仕事を終えて会社を出たが、遅くなるといった手前、カフェで時間を潰した。でも、ラテを飲みながらも、私は2人がセックスしているイメージが浮かんでしまい、勃起しっぱなしだった……。

そして、20:00を過ぎた時点で、ひな子に電話をかけた。
『あっ、お疲れ様。もう、帰ってくる?』
ひな子は、すぐに電話に出て元気にそう言った。私は、電話に出ないパターンを想像していたので、少し拍子抜けしてしまった。

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