前回の話

私のペニスは、完全に勃起してしまっていた。ズボンのうえからしごいているだけで、すぐに射精感が湧き上がってきてしまう。

「ダメじゃないでしょ? もっと触って欲しいんじゃないの?」
元男優の調子の良い声が響く。それにしても、どんなテクニックを使ったのだろう? こんなにあっけなく、里帆がナンパされてしまうなんて……。
『そんなことないです。は、早くイッて下さい。もう、怒られちゃう』
里帆は、困ったような声で言う。でも、その声はすでに甘いものが混じっていて、吐息と言うよりもあえぎ声に変わりつつある。
「俺さ、女の子が気持ちよくなってないとイケないんだよね。職業病ってやつかな?」
元男優は、調子の良い言葉を繰り返す。
『うぅ、気持ちいいです。感じちゃってますから……早くイッて下さい』
里帆は、うわずった声で言う。私は、これが里帆の本当の顔なのかな? と、ちょっと怖くなっていた。押しに弱くて流されやすい……それは知っている。でも、この状況はあまりにも流されすぎだと思う。

「ほらほら、ちゃんと舐めないと。気持ちよくなりすぎじゃない?」
元男優がからかうように言う。すると、里帆はハイと返事をする。そして、里帆の声が消えた。元男優の調子の良い声と、里帆の吐息のようなものだけが聞こえてくる。
私は、里帆が何をしているのか想像しながら、夢中でペニスをしごき続けた。妻が他の男にフェラチオをしている……。それは、非常事態だと思う。普通は、怒ったり焦ったりする場面だと思う。でも、私は突き抜けるような興奮を感じているし、快感も強烈だ。

こういうのを、寝取られ性癖というのだと思う。でも、自分がそうだとは思っていなかった。確かに、たまに行く個室ビデオ店では人妻系のビデオを見ることが多かった。でも、それは単に熟女系が好きなだけだと思っていた。

『んんっ~~っ!! だっ、だめっ! そこはダメです!』
里帆は、明らかに動揺して慌てた声で叫ぶ。こんなに焦った彼女の声を、今までに聞いた記憶がない。
「すっげぇ濡れてるじゃん。て言うか、漏らしちゃった?」
からかうように言う元男優。
『違います! そ、その……。お兄さんが上手だから……』
里帆は、渋々認めたような言い方をする。
「でしょ~。だって、俺プロだしね。もっと気持ちよくさせちゃおうか? せっかくだし、楽しまないと損だよ」
元男優は、本当に調子よく言う。話がなめらかで上手だと思う。

『そんなの無理です。だって、これ以上裏切れないです。パパにバレたら、離婚されちゃうよ』
里帆は、本当に心配そうに言う。その言い方が、まるでおびえた少女のようだ。とても二人の子供がいる人妻とは思えない可愛らしさだ。

「バレる? バレるわけないじゃん。だって、撮影してるわけでもないんだから。里帆ちゃんが黙ってれば、絶対にバレないよ」
『お兄さんは? バラさない?』
里帆は、そんな質問をする。
「まさか。バラしたって、何にも良いことないじゃん。それどころか、慰謝料請求されちゃうって」
元男優は、そんなことを言った。確かに、考えてみれば当たり前の話だ。

『そっか……そうですよね。でも……』
里帆は、迷い始めた。私は、妻があっけないほど簡単に堕ちそうなことに、ただショックを受けていた。
「じゃあ、決まりだ。脱がせるよ~」
元男優は、間髪入れずにそんなことを言う。
『きゃっ、じ、自分で脱ぎます。あっ、ダメ、恥ずかしいです、うぅ』
「うわ、やっぱりぐっちょぐちょじゃん。何これ。池にでも落ちた?」
元男優は楽しそうに言う。里帆は、恥ずかしくて何も言えないようだ。
「よし、装着完了。じゃあ、入れるよ」
元男優は、軽いノリで言う。
『本当にするんですか?』
「え? この状態で言う? もう、先っぽ入ってるけど」
元男優が、妙に楽しそうな声で言う。私は、もう先っぽが入ってしまっているという言葉に強いショックを受けた。確かに、元男優には、里帆と最後までしてもらってもかまわないと言った。でも、そうは言っても本当にそうなる可能性は低いと思っていた。

『……そうですよね。でも、早く終わって下さいね。あっ、キスもダメです』
里帆は、そんなことを言った。私は、里帆の態度にただただ戸惑っていた。受け入れているのか拒否しているのか、どちらか判断がつかない。

「キス、嫌いなの?」
『嫌いじゃないですけど……。パパ以外とは出来ないです』
里帆は、そんなことを言う。私は、彼女の貞操観念がわからなくなってしまう。
「え? チンポ入れても良いけど、キスはダメってこと?」
元男優も、里帆の独特すぎる考え方に戸惑っているようだ。
『だって、キスは本当に好きな人としかしないモノでしょ?』
里帆は、真剣な口調で言う。本心でそう思っているようだ。
「いやいや、セックスもそうでしょ」
思わず突っ込む元男優。
『そんなことないですよ。キスは特別です。それ以外はOKなんで、早く終わって下さいね』
里帆は、そんなことを言い始めてしまった。さっきまでは、セックスに同意していたわけではなかったはずだ。なし崩しにここまで来てしまったはずが、キス以外はOKになってしまっている。
私は、里帆の貞操観念が普通ではないことを、今さらながら知った気持ちだ。
「了解っ。じゃあ、奥までいくよっ、オラっ!」
とてもセックスをしているような感じではない軽いノリで話をする元男優。女性に対して、慣れすぎているんだと思う。
『あっぐっ、うぅあぁ、そんないきなり、うぅあぁ』
里帆は、とろけたような声で言う。
「気持ちいいでしょ? 俺の、大きさもそうだけど、反り方が評判良いんだよね~。反方良夫(ソリカタヨシオ)って呼んでよ」
元男優は、ノリノリで言う。
『ふざけすぎですよ。でも、本当にすごいかも……。こすれてる感じが……』
里帆は、あまり余裕のない感じで言う。私は、映像が見えないだけに、本当に奥まで入れられてしまったのだろうか? と、疑念を感じていた。そんなにあっさりと、他の男に体を許すだろうか? 私の知っている里帆は、そんなことをする女性とは思えない。でも、昔のあのAVを見て、里帆には私の知らない顔があることもなんとなくわかってきた。

「そうそう。Gスポ、メッチャこするからねっ」
元男優は、心の底から楽しんでいるような声で言う。すると、
『あぁっ、あっ、あんっ、こ、こんな、うぅっ、こすれて、ひぅっ』
里帆は、あっけなくあえぎ始めた。でも、あえぎながらも驚いているような感じが伝わってくる。そんなに、元男優のペニスはすごいのだろうか? モザイク越しでも大きいのはわかったが、反り方まではわからなかった。

「でしょ~。いつでもイッていいから」
元男優は、そんなことを言う。自分のセックステクニックに、絶対の自信を持っているような口調だ。そして、実際に里帆の声もどんどん大きくなっていく。

『あっ、あんっ、あぁんっ、あぁ~っ! す、すごい、こんなの、うぅあっ、ダメ、ひぃっ、うぅっ、き、気持ちいいっ、気持ちよくなっちゃうっ』
里帆は、罪悪感が入り交じったような声で言う。あっさりと感じてしまったことに、彼女自身戸惑っているのが伝わってくる。

「おぉ、締まってきた。二人産んでるんでしょ? それにしては強烈だね。めっちゃ名器じゃん」
元男優は、里帆を褒めている。こういうところも、テクニックなのかな? と、感心させられてしまう。私は、里帆のあえぎ声を聞きながら、驚くほど固くなったペニスをズボン越しにしごき続けている。
そして、それだけではなく、結局ズボンとパンツを膝まで下ろして直接しごき始めてしまった。いつもより固くなったペニス……。そのせいか、刺激もいつもよりも強く感じる。私は、普段から早漏気味だが、今日はいつも以上に早くイキそうになってしまっている。
自分の妻が、他の男のペニスであえぐのを聞きながら、ガチでオナニーをする……。そんな話は聞いたことがない。私は、自分の性癖がこんなにも狂っているとは自覚していなかった。

『うぅっ、あっ、あぁ~っ! ホ、ホントにダメぇ、早くイッてっ! もう、イッちゃうっ、ダメなのにイッちゃうぅっ、お願い、もうイッてっ!』
里帆は、罪悪感にまみれたような声で叫ぶ。私は、里帆が罪悪感を感じているのを意識すると、さらに興奮が増すことに気がついた。

「ほらほら、旦那に悪いって思わないの?」
言葉責めのような感じで里帆を責める彼。
『い、言わないでっ、ダメ、もうとめてっ、無理、うぅっ、イ、イッちゃうからっ! ダメなのっ、うぅ~っ』
里帆は、完全に何かを我慢しているような感じに変わっている。感じてはダメなのに、感じてしまう……。そんな雰囲気だ。
「旦那に謝らないと。他のチンポでイッちゃいますって」
元男優は、板についた言い方をする。AVの撮影で、こんな台詞は何度も言っていたのだと思う。
『うぅっ、イ、イヤ、イカさないで、もうとめて、ダメなの、お願いします、イキたくない、うぅあぁっ!』
切なげな声を上げる里帆。私は、里帆の中の線引きがよくわからなくなってしまった。あっけなくセックスを受け入れたかと思うと、イクのはダメだと言い始める。ペニスは入れても良いが、キスはダメだと言う。私は、里帆の中のラインがよくわからないなと思っていた。

「もう無理だって。ここでやめられないでしょ? 里帆ちゃんもイキたいんでしょ? ほら、旦那に謝れって。謝ればイッても許してもらえるから」
元男優は、言い慣れた感じで台詞を言う。
『ごっ、ごめんなさいっ! イ、イッちゃう! パパ、イッちゃうっ! パパじゃないのにイッちゃうっ! ごめんなさいっ!!』
里帆は、結局私に謝りながら絶叫した。私は、里帆の謝罪しながらオルガズムに、堪えきれずに射精をしてしまった……。

「あ~あ、イッちゃった。潮まで吹いてんじゃん。キスはダメでも、ハメ潮はOKなんだっけ?」
元男優は、楽しそうに言う。
『うぅ……ダメだよ……こんなの……。もう、終わりで良いですか?』
弱々しく言う里帆。でも、声がまだとろけているように感じる。私は、射精したことで少し気持ちは落ち着いていた。

「はぁ? 自分ばっかりズルくない? 俺もイカせてよ」

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