俺は、いわゆるキモオタだ。世の中、”俺ってオタクだよ”とか言ってても、実はただのリア充だったりするが、俺はリアルガチのキモオタだ。
恋人はおろか友達もいないし、家族にも見放されていて、浪人生という名のニートなのに優雅に一人暮らしをしている。

両親の実家がどちらも資産家だったことで、金の苦労をしなくてもいいことだけが、俺の救いだ。
ネット、ゲーム、動画、二次、フィギュア、オナホ、そんなものに囲まれながら、リアルセックスをしてみたいと思い続ける25歳の夏だった。

そんな俺に、多分、人生で最初で最後のチャンスが来た。いつものように、オタ系のDVDもフィギュアもなんでもかんでも売ってる本屋で買い物をしていると、まだC学生くらいの女の子が、おどおどしながら万引きしてるのを見つけた。その子は、AKB以上、乃木坂未満くらいのルックスの少女で、1000年に一度とまでは行かないが、俺の中では天使くらいに可愛く見えた。

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